エンボス加工
最近机の中を整理していたのですが、いただいた名刺が机の引き出しに溜まっていました。
いただいた日に整理すればいいのですが、ついつい後回しになってしまいます。
最近はあまり見かけなくなってしましましたが、景気の良い時代には様々な名刺がありました。
今のように簡易なものではなく、いかにも高そうな紙(分厚い)を使って表面が加工されたものが多かったように思います。
中でもイイなと思っていたのが、方面が凸凹したエンボス加工(デボス加工というのもあるようです)。
今回は、Photoshopでエンボス加工の方法を順を追って作ってみたいと思ます。
別名浮き出し加工とも言われる「エンボス加工」は、紙面に凹凸をつけたような仕上がりが特長で、Photoshopのレイヤースタイルを適用するだけで完成するお手軽な作業です。繊細な質感を表現できるエフェクトとなります。
まずはフォトショップ
まずはフォトショップを起動しましょう。
新しいドキュメントを作成しましょう。カラーモードは「RGBカラー 16bit」とすることで、よりなめらかで高詳細な仕上がりを表現できます。今回は、2560×1707の3:2のサイズで作成してみます。
紙のテクスチャを配置
今回利用するテクスチャは、商用利用可能な高画質の紙のテクスチャー素材を無料でダウンロードできるサイト「Paper-co」さんの「細かなつぶつぶのある白い紙のテクスチャ素材」を利用させていただきます。
テキストを入力
画面左側のツールから「文字ツール」を選択します。
お好きなフォントで描画色#ffffffで文字テキストを入力しましょう。
今回利用したフォントはFutura PT(Heavy)ですが、どんな書体でも特に問題ありません。わかりやすくするために太目のウェイトにしてみました。
文字をフォルダーにいれる
早速、今回のテクニックのポイントその1。文字レイヤーをフォルダに入れ、グループにレイヤースタイルを適用しましょう。こうすることで、フォルダ内すべてのレイヤーにエンボス加工を適用できます。
レイヤーをグループ化するには対象のレイヤーを選択後に右クリックします。現れたメニューから「レイヤーから新規グループ」で完了です。
色んなレイヤースタイルを加味する
レイヤーパネルの下にFXと書かれたボタンを押してレイヤースタイルを変更していきます。
レイヤースタイルパネル上で、「塗りの不透明度 0%」に変更します。
続けて「ベベルとエンボス」を以下のように設定していきましょう。
よりなめらかな仕上がりを目指すために「輪郭」を変更します。輪郭の横のサムネをクリックするとトーンカーブみたいなものが現れます。これで数値変更が可能になるので、「出力 40%」「入力 60%」に設定しましょう。
次に「シャドウ(内側)」。描画モードを「覆い焼き(リニア) – 加算」とします。
数値なども変更して下さい。
ドロップシャドウを重ねて使うことでハイライトとシャドウ両方を作り出します。最初に影を作りましょう。
今度はハイライトを作ります。先程作ったドロップシャドウの右にある+を押します。するとコピーが作成されます。
ハイライトは上のドロップシャドウで調整します。描画モードや数値を入力して下さい。
さらに重ねていきます。まずはドロップシャドウから
一番下のドロップシャドウを+で追加し、下から2番目のドロップシャドウを調整します。
今度はハイライトです。一番上のドロップシャドウを+でコピーして、一番上のドロップシャドウを調整します。
最後に「カラーオーバーレイ」をクリックし、描画カラー「灰色 (#acacac)」「不透明度 5%」で適用します。ハイライトとシャドウが強調されましたでしょうか?
エンボス加工をよりくっきりした仕上がりにできます。
完成
背景のテクスチャによって仕上がりが変わるようですので色々と試されてみて下さい。
今回はエンボス加工にチャレンジしてみました。