【137億年で一回転】宇宙レベルの時間の流れを感じる歯車 Beholding the Big Bang

アメリカはMITの研究成果を知ることができる博物館、「MIT博物館」にその歯車はあります。

ワンフロアからなるギャラリーは期間限定の企画展と常設展からなります。世界一のホログラフィーコレクションがあり、偽造防止などのホログラフィ技術を芸術作品として世に広めたマーガレット・ベニヨン(Margaret Benyon)、ルーディー・バーコウト(Rudie Berkhout)、石井勢津子などのアーティスト作品、20点以上展示されている。

そしてその奥にあるのが、機械工学のジェスチャーエンジニアリングコーナー Science & Technologyだ。

エンジニアでもあるアーティスト、アーサー・ガンソン(Arthur Ganson)による電動で動く鋼の彫刻があり、そのコレクションの一つが宇宙の年齢と同じ137億年で一回転する歯車、

作品名「Beholding the Big Bang(ビッグバンを見つめる)」

です。

 

 

この作品の仕組を説明すると、左側にモーターがあり大小の歯車が右に向かって幾重にも連なっています。この大小の歯車のギヤ比で多段減速していくことで、右に向かってどんどん回転スピードが遅くなり、一番右に見える歯車は一回転するのに137億年かかる計算となっているのです。

360度回転するのに137億年・・・宇宙の年齢と同じ時間を要する歯車は、たった0.5度回転するのにも2000万年ほどもかかってしまいます。

結果、最後の歯車は我々の感覚からすると、”止まってはいないだけ”で全く動いていないことになるため、なんとコンクリートに埋まる形で固定されているのです。

ぜひ動画でご覧ください。我々の目には6~7番目の歯車ですでに止まって見えます。

 

キャプション:最後のギアの1回転を完了するには、モーターと減速ギアのセットを組み合わせて、137億年(宇宙の推定年齢)が必要です。It will take the motor, coupled with the sets of reduction gears, 13.7 billion years (the estimated age of the universe) to complete one rotation of the last gear.

 

しかし紛れもなく動いています。モーターは高速回転しています。その力、トルクは蓄積され数千万年後にはコンクリートを破壊することでしょう。(その前に物質的に歯車やコンクリートが朽ちてしまうという話は置いておいて)

この動画をみていると、宇宙から小さな自分を俯瞰している感覚を覚えます。地球の・・そして人類の、人生の儚さ。コンクリートも我々の時間も、宇宙レベルでみると本当に小さな小さなものなのだと考えさせられます。

 

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