今年は例のウィルスが蔓延したおかげで、私たちの衣食住についても大きく変化した年になりました。
調査会社のインテージが全国約4,000店舗より収集した小売店販売データを元に、例のウィルスで揺れた今年、日用消費財の販売にどのような変化が生じ、苦戦したカテゴリーがあったかを推定販売金額から振り返る「2020年、今年販売苦戦したランキング」を発表しました。
ドラムロール・・・
30位から21位は・・・
順位 | カテゴリー | 金額前年比(%) |
30位 | 中性洗剤 | 91 |
29位 | キャンディ | 91 |
28位 | キャラメル | 91 |
27位 | アウトバスヘアケア | 90 |
26位 | 化粧水 | 90 |
25位 | マニキュア | 90 |
24位 | 目薬 | 90 |
23位 | 外用鎮痛消炎剤 | 89 |
22位 | 美容液 | 89 |
21位 | 使い捨てカイロ | 89 |
続いて20位から11位
20位 | 眉目料 | 88 |
19位 | スポーツドリンク | 88 |
18位 | 制汗剤 | 88 |
17位 | パック | 87 |
16位 | 果汁飲料 | 87 |
15位 | 乳液 | 85 |
14位 | ミニドリンク類 | 85 |
13位 | 鼻炎治療剤 | 83 |
12位 | コンタクト用剤 | 83 |
11位 | チューインガム | 82 |
10位から1位の発表。
10位 | ビタミンB1剤 | 81 |
9位 | 総合感冒薬 | 79 |
8位 | 鎮咳去痰剤 | 79 |
7位 | おしろい | 79 |
6位 | 化粧下地 | 72 |
5位 | ファンデーション | 68 |
4位 | ほほべに | 66 |
3位 | 強心剤 | 63 |
2位 | 鎮暈剤 | 54 |
1位 | 口紅 | 44 |
販売額が前年比44%と一番落ち込んでいるのが口紅です。多くの女性がマスクを日常的に着用するようになり、口紅を使わない人が増えてしまいました。
続く商品科目にも化粧品が並んでおりテレワークの普及により外出の機会が少なくなった結果と言えます。
2位にある鎮暈剤(ちんうんざい)ですが、めまいの症状を改善する薬物で主に乗り物酔いの薬に含まれていて、乗り物を使って外出する機会が減った為、売上を落としてしまいました。
感染予防のため、マスクの着用、手洗い、3密の回避などを行った結果、それを裏付けするように9位・総合感冒薬は79%の販売金額となりました。
調査結果から見えるポイント
インテージは調査結果のポイントを、以下のようにまとめています。
- 新型コロナによる行動、生活の変化が直撃。外出や旅行の自粛、マスク着用、衛生意識など影響
- 1位・口紅は約半減。化粧品は10位までに5つランクイン
- 2位・鎮暈剤(酔い止め薬など)は移動、旅行の自粛が影響。インバウンドの減少で苦戦の市販薬も
- 9位・総合感冒薬は、コロナ対策により風邪の減少が要因に
- ステイホーム、在宅勤務などの影響は食品、飲料、雑貨などでも
としています。