日本はもちろん、中国、フランス、アメリカで超高速移動システムの開発が進んでいますが、このほど「ハイパーループ」の開発を進めるヴァージン・ハイパーループ・ワン(Virgin Hyperloop One)が有人走行試験を実施し500mを15秒で移動しました。
ハイパーループ(Hyperloop)
ハイパーループは2013年にテスラのイーロン・マスクが構想した超高速移動システムです。
上空60,960mと同等に減圧された円筒形のチューブの中を、ポッドと呼ばれる車両を浮かせて輸送するというものです。空気抵抗がほとんどなくなるため理論上、最高速度は時速約1200キロと旅客機をも凌ぐ「マッハ1」の速度を出せるそうで、ロサンゼルスーサンフランシスコ間だと1時間以内で移動できるそうです。
ヴァージン・ハイパーループ社はラスベガス郊外に長さ500mのテストチューブを建設し、無人走行テストを400回以上実施し、今回初めての有人走行実験に踏み切りました。
また、新しく開発されたXP-2という車両も公開されました。これはBIG社(Bjarke Ingels Group)とKiloデザイン社が製造を担当、乗車する人の安全と心地よさを第一義に考えられたものだそうです。