キューブパック™
凸版印刷からプラスチックボトルに変わる新しい紙パック「キューブパック™」が発表されました。
この「キューブパック™」は、水回りでの使用時に水と常時接着する底部付近に紙端部を設けない独自構造を採用し、従来の紙パックでは不可能だった、洗面所やバスルームなど濡れた場所での常時使用が可能な新しい容器として開発されたものです。
メーカーが「キューブパック™」を採用することにより、プラスチックボトルと比較して、石化由来材料を約75%削減できます。
また、既存のプラスチックボトルの充填機を流用しながら、かつ、組み立て式で折りたためる納入形態にすることより、充填前の輸送や保管費の削減が可能となるそうです。
いままでのプラスチックの容器や(PE)ポリエチレン樹脂などで出来た詰め替え容器に変わる商品です。しかも、口栓を中央につけられる構造を実現しており、ポンプの付け替えや広口容器としての利用も可能になります。
「キューブパック™」の特長
- 水回りでの使用が可能
独自の容器構造により、容器の底部に紙の端面が露出しない構造を実現。これにより、紙パックとして業界で初めて、浴室やキッチン、洗面所など、濡れた場所にも常時設置が可能です。 - プラスチックボトルと比較して、石化由来材料を約55%削減
本製品を採用することで、従来のプラスチックボトルと比較して石化由来材料を約55%削減できます。また、基材となる紙素材には森林認証紙の使用も可能です。 - 既存の充填機の流用が可能
キューブパックへの内容物の充填には、既存のプラスチック容器の充填機を使用することが可能です。 - ポンプの使用が可能で、「付け替え容器」として、人にやさしい容器を実現
独自の容器構造により、口栓を中央につけられる特殊形状を実現。これまで紙パックでは難しかった、ポンプの使用が可能です。これにより、使い終えたらポンプだけを新しい容器に付け替える「付け替え」容器としての使用が可能です。 - 内容物の品質保持にも対応
紙パック内部に凸版印刷が独自開発した透明バリアフィルム「GL FILM(※1)」をラミネートすることにより高い品質保持性を有しています。 - 平らな状態での納品が可能なため輸送・保管コストを削減
本製品は平らな状態から、ボックス型に組み立てる「組み立て式」を採用。最初は凸版印刷にて製函し、お客様に納入する形でスタート致しますが、将来的には、お客様の生産ラインに製函機を導入し、製函して頂くことにより、「キューブパック™」を平坦な状態で輸送・保管することが可能となります。これにより、占有容積を従来の同容量のプラスチックボトルと比較して大幅に削減できるため、積載効率の向上や保管スペースの大幅な削減が可能です。
これからの新しいスタンダードになることは間違いないと思います。