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赤ちゃんと絵本~ブックスタートのすすめ~

今年6月、ブックスタート発案者のウェンディ・クーリングさんの訃報が伝えられました。実は筆者もブックスタートを実践した経験があり、現在子供は中学生になりましたが、振り返るとブックスタートやってよかった、もしかしてブックスタートのおかげ?と思い当たることを紹介します。

ブックスタートとは

簡単に言えば、赤ちゃんに絵本を読んであげること。先述のウェンディ・クーリングさんが1992年にイギリスで始めて、日本では2001年4月に始まりました。すべての赤ちゃんに絵本を届けるため、日本では受診率の高い0歳児の集団検診の場で、全国のおよそ6割の自治体がブックスタートに取り組んでいます(※2020年6月現在)。そこでは、赤ちゃんと親に絵本がプレゼントされ、絵本を通した赤ちゃんとのふれあいの仕方をアドバイスしてくれます。詳しくはNPOブックスタートのHPをご覧ください。

絵本を「読む」のではなく「楽しむ」

どうして赤ちゃんに絵本が良いのか?それは、絵本というアイテムを使って親とのふれあいを増やすことができるからです。言葉も分からない赤ちゃんに絵本を読んでも意味がないと思うでしょうが、抱っこして絵本を開き赤ちゃんと一緒に楽しむ、絵本の言葉でもいいし、絵について赤ちゃんに話しかけてもいいのです。抱っこのぬくもりと自分に語りかけられる言葉から、赤ちゃんは自分が愛されているということを感じます。ブックスタートの目的は、こうした愛情を赤ちゃんがたくさん感じて幸せな時間を持つことなのです。

私のブックスタート

筆者が出産した当時、住んでいた自治体ではブックスタートをしておらず0歳の集団検診で絵本をもらうことはありませんでしたが、個人的にブックスタートを知っていたのでぜひやってみようと思っていました。あまり難しくは考えず、カラフルな絵の文字が少ないもの、時には仕掛けのある絵本などを選んでいました。赤ちゃんは何でも口に入れてしまうので、読んでいてもすぐ絵本の端を噛んでしまっていました。なので、最初はペラペラのページの絵本ではなくて、厚みのあるページの絵本がいいかもしれません。また絵本を読むときは、そこに書いてある文字を読んで終わるのではなく、例えば青い鳥が載っていたら「これは鳥さんだよ、青い色しているね。お空を自由に飛ぶんだよー。」など絵から連想したいろんなことを赤ちゃんに語り掛けていました。

これはブックスタートのおかげかも?

 

こうやって我流で始まったブックスタートですが、予想通り本が大好きな子供になりました。次第に文字の多い絵本も増え、相手は自分の子供なので恥ずかしがる必要もなく熱演しながら役になりきって読むもの楽しかったですね。1歳半過ぎたあたりから寝る前の絵本は習慣となり、お気に入りの本ばかりリクエストされるようになりました。(しかも長いやつ・・・。)

そして思いがけないことが・・・、2歳後半だったと思います、いつの間にか字を覚えてました(もちろんひらがなですが・・・)。多分早い方だったと思います。筆者は決して教育ママとかではなくむしろズボラなほうで、読み聞かせも自分が楽しんでたくらいですが、繰り返し繰り返し読むことで耳の情報と目の情報から字を覚えたようです。そして3歳後半になると、寝る前の読み聞かせを自らしていました。たどたどしい口調で、必死に文字を読む姿が可愛かったです。(動画で撮っておけばよかったな~!!)ブックスタート発祥の国イギリスでは、ブックスタートをしていた子供・そうでない子供の学力を比較した調査が行われ、ブックスタートをしていた子供の学力が高かったとの結果が出ているそうです。

まとめ

筆者の子供は本好きに育ち、天才までの学力はありませんが、勉強のことで困ったことは今のところありません。平均以上の学力は身についているようです。しかし、ブックスタートの目的は、学力の高い子供を育てることではありません。絵本を通した子供との触れ合いを重ねることで、充実した子育てを親も子供も実感することです。もう子供と一緒に絵本を開くことはありませんが、繰り返し読んだ我が家のベストセラーの絵本は捨てれられずに大事にとってあります。親にとって絵本を開くと当時の思い出がよみがえり、かけがえのない宝物となっています。ブックスタートは赤ちゃんから始めないといけないルールはありません。できれば、スマホやゲームなどに興味を持っていかれる前に絵本の楽しさを知ってほしいとは思いますが、いつでも始められる素敵な親子の触れ合いを、ぜひ多くのパパ・ママに体験してほしいです。

 

 

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