先日北朝鮮の弾道ミサイルが、北海道周辺に落下する可能性があるとして全国瞬時警報システム(Jアラート)が発令され、一時緊張が走ったことは皆さんの記憶に新しいと思いますが、今度はミサイルではなく、NASAの人工衛星「RHESSI」がまもなく地球に落下予定とのことです。
「RHESSI」
RHESSIはアメリカ航空宇宙局(NASA)が2002年に打ち上げた人工衛星で、太陽フレアの観測などを行っていました。
RHESSIは長年にわたり、小さなナノフレアから、その何万倍も大きく爆発力も強い巨大なスーパーフレアに至るまで、幅広い大きさの太陽フレアを記録し、太陽フレアの高エネルギー粒子の研究に貢献してきました。
燃え尽きずに地球に落下する可能性
役目を終えたRHESSIは日本時間の2023年4月20日午前9時50分、誤差16時間で地球の大気圏に再突入すると考えられています。
NASAは「大気圏に突入したRHESSIの大部分は燃え尽きると予想していますが、一部のコンポーネントは再突入後も燃え尽きず地球に落下する可能性があります」と述べています。
しかしNASAは「地球上の人物に危害が及ぶ可能性は低く、その割合は約2467分の1です」と推測しています。
追跡サイトを確認しましたが、すでに位置情報は表示されていませんでしたので、すでに落下(燃え尽きた)したものと考えられそうです。