重要科学技術史資料「未来技術遺産」
国立科学博物館が2008年度(平成20年)から実施している、重要科学技術史資料「未来技術遺産」をご存知でしょうか。
過去の科学技術史資料のうち未来へ引き継ぐべき遺産であるという意味で名づけられています。
重要科学技術史資料とは、科学技術史において重要な成果を示し、次世代に継承すべき意義をもつ技術、あるいは、国民の生活や経済に顕著な影響を与えた技術であり、日本の全科学技術を対象に歴史的な貢献がなされた技術を評価し、その保存と活用を図ることを目的として国立科学博物館が登録しています。
最初(2008年)に登録されたのは、TYK無線電話機(1913年製作)、電子式卓上計算機カシオミニ(同1972年)、H-Ⅱロケット7号機(同1997年)など23件が登録されています。
PRO TREK「PRT-1GPJ」
今回登録された「PRT-1GPJ」は、アウトドアウオッチ“PRO TREK(プロトレック)”シリーズの最上位モデルとして“サテライトナビ”の愛称で発売されました。
当社のLSI技術・高密度実装技術により、GPS機能を世界で初めて搭載し、当時、販売されていたハンディタイプのナビゲーション機器に比べ、大幅な小型・軽量化を実現。現在位置の緯度・経度を計測するだけでなく、目的地を設定(緯度・経度)しておくことで、現在地から見た目的地の方向と距離をグラフィック表示する機能や、緯度・経度を記憶する機能も備えていました。
カシオ計算機はこれまでも、
- 「電子式卓上計算機 カシオミニ」(2008年)
- 「デジタルカメラ試作機 DC-90」(2009年)
- 「液晶デジタルカメラ QV-10」(2012年)
- 「カード型電卓 SL-800」(2013年)
- 「科学技術用計算機 AL-1」(2014年)
- 「初代G-SHOCK DW-5000C」(2019年)
- 「電子キーボード カシオトーン 201」(2020年)
が登録されており、今回の「PRT-1GPJ」で8回目の登録となりました。
名前の通り登山者を中心に話題となっていたのを思い出します。