空撮用ドローンを販売する、DJIから小型軽量のカメラドローンが発売されました。
DJI Mini 3 Pro
重量249g未満で携帯性に優れ、4K/60fps動画撮影、アクティブトラック、3方向障害物検知などの機能を搭載。また、今回新たにジンバルが90°回転する機能も加わり、SNSにぴったりの縦向き映像を撮影します。さらに飛行時間も大幅にアップグレードし、30分以上の飛行が可能となっています。
オプションの「インテリジェント フライトバッテリー Plus」を使用すれば、条件次第で47分間の飛行が可能です。
ミニの初代は重量はわずか199 gという軽量モデルで2019年に登場し、広く一般にドローンによる撮影を楽しんでもらうというコンセプトのもと発売されましたが、3となった今回のモデルでは、さらに進化した飛行性能、インテリジェント機能、そして、幅広いシーンに対応する撮影性能を統合した製品と謳っています。
シリーズ初の障害物検知機能
DJI Mini 3 ProはMiniシリーズとして初めて、前方/後方/下方ビジョンセンサーを使用した3方向障害物検知に対応しています。前方と下方センサーは広いFOVを持ち検知範囲をシームレスにカバーできるため、より質の高いルート計画や周辺状況の認識を実現します。また、これらのセンサーには高度操縦支援システム (APAS) 4.0が搭載され、障害物を検知し、それらを回避する安全な飛行経路を自動的に見つけ出します。
さらにこれらのセンサーにより、一連のフォーカストラック機能を利用することができ、被写体を選択するだけで、ドローンは自動で被写体をフレームの中心に捉えたまま安全な飛行ルートで飛行します。
カメラシステム
搭載された1/1.3インチCMOSカメラセンサーは、従来シネマカメラや一部のマイクロシングルカメラのみが利用できていた撮像技術デュアルネイティブISOに対応しています。また、絞り値はf/1.7を誇り、最大で48MP写真や4K/60fps動画の撮影が可能です。さらに今回、ジンバルカメラが90°回転し、縦向き撮影に対応したため、従来はズームやクロップによる編集で画質が劣化してしまっていた縦向きの映像が、編集不要で高画質のまま簡単にSNSへ投稿できます。また、細部まで鮮明に捉えるため、最大フレームレート30fpsのHDR動画撮影にも対応しています。カラープロファイルにはアプリ内で簡単に編集できる「ノーマル」、より高度な後編集ができる「D-Cinelike」の2つのモードがあります。デジタルズームは4K動画撮影では2倍、2.7Kでは3倍、フルHDでは4倍まで利用できます。
縦向き撮影
クリエイティブな機能
■マスターショット
■フォーカストラック
■ハイパーラプス
■デジタルズーム
この他にも、
- Spotlight 2.0:手動で飛行させている間、カメラが被写体をフレーム内に捉え続けます。
- Point of Interest 3.0:被写体の周りを旋回しながら、設定された半径と速度で飛行します。
- ActiveTrack 4.0:選べる2種類の方法で被写体をフォローします。
▪トレース:機体は一定距離離れた状態で被写体を追尾します。
▪パラレル:被写体の側面から一定の角度と距離で被写体をトラッキングしながら飛行します。 - ドローニー:被写体をカメラの中心に捉えた状態で、機体が後方に下がりながら上昇します。
- ヘリックス:機体は、被写体周囲をらせん状に旋回しながら上昇します。
- ロケット:カメラを下に向けた状態で、機体が上昇します。
- サークル:機体は被写体周囲を旋回します。
- ブーメラン:機体は楕円上に被写体周辺を旋回します。被写体の場所から離れるほど上昇し、その場所に戻りながら下降します。
- アステロイド:機体は後方/上方に向かって飛行し、上空でスフィアパノラマを撮影します。生成された動画は逆再生になります。
他のDJI撮影ドローンと同じ機能が盛り沢山です。
発売は5月20日を予定しています。