final、新有線イヤホン「A2000」を発表 – 独自開発ドライバーと新評価法を導入

国内オーディオメーカーである株式会社finalは、有線イヤホンの新モデル「A2000」を発表した。本製品は、これまでの有線イヤホンの基準を変えるハイコストパフォーマンスモデルと位置づけられており、2025年12月5日より予約を開始していて、12月12日に発売される予定だ。販売価格は9,800円(税込)となっている。

A2000

新たな音質評価法の成果

A2000は、同社のフラッグシップイヤホン「A10000」の開発で確立された新たな音質評価法の成果を投入したモデルとされる。final社は、音質と物理特性の関係を分析し、実際の音楽視聴状況、すなわち様々なクオリティで録音された音楽を様々な音量で聴くという実態に合わせた音作りを行うため、従来の固定的な条件での評価法を見直し、新評価法を採用したという。

この評価法に基づき、A2000は「極めて明瞭なサウンドと弾むような低音を両立」させたサウンドが特徴で、一音一音が輪郭を持って浮かび上がるような定位を実現している。

A2000

自社開発ドライバーユニット「f-Core DU」搭載

本製品には、完全新設計の6mmφダイナミックドライバーユニット「f-Core DU」が搭載されている。振動板、ボイスコイル、磁石、磁気回路、接着剤、さらには生産機器に至るまで自社で設計・開発されたもので、以下の点が特筆される。

  • ハウジング素材の選定: ドライバーフロントハウジングには、一般的なアルミニウムよりも磁力の影響を受けにくく、比重の高い真鍮が使用されている。

  • 軽量化への注力: 振動板の時間応答性能を高めるため、ボイスコイルには30μの超極細CCAWを採用し、最小限の接着剤で組み立てることで可動部が徹底的に軽量化されている。

  • 振動板の精密成形: 振動板は、通常の1/3程度の小ロットで丁寧にプレスされ、圧力の偏りを最小限に抑え、歪みのない均一な成形が図られている。

A2000

装着感への配慮とデザイン

装着感については、同社Bseriesの開発で確立されたIEMの最適解をベースとし、耳への圧迫感を低減させるための設計が採用されている。有機的な形状ではなく、接触面積を限定することで、長時間使用しても耳に負担がかかりにくい装着感を目指したという。

筐体はABS樹脂製で、外側が定番のブラック、内側が鮮やかなブルーの2トーンカラー仕様となっている。本体表面は加水分解しにくいシボ塗装仕上げが施されており、皮脂や指紋が付きにくい点も特徴である。

ケーブルにはオリジナルOFC(無酸素銅)ケーブルが採用され、タッチノイズを考慮した柔らかくしなやかな被覆素材が使われている。コネクターは汎用性の高いφ0.78規格の自社開発高精度2PINコネクターを搭載している。

A2000

主な仕様

項目 内容
筐体 ABS樹脂(シボ塗装仕上げ)
ドライバー ダイナミック型(f-Core DU)
感度 99dB/mw
インピーダンス 19Ω
重量 20g
コード長 1.2m
コネクター 2PIN(φ0.78)
付属品 イヤーピース(TYPE E 5サイズ)、イヤーフック(TYPE B)
販売価格 9,800円(税込)

A2000は、手の届きやすい価格帯でありながら、ハイエンドモデルで培われた技術と新たな評価基準を導入することで、幅広いユーザーに高音質なリスニング体験を提供することを目指したモデルとみられる。

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