ハンバーガーがふんわりとサンドされる瞬間の映像、ジュースがコップに注がれる瞬間、弾けるようなフルーツの映像・・・食感を想像させる豪快なモーションが食欲をそそるCMの数々はどうやって撮影されているのでしょうか?
これまで深く考えてみたことはありませんでしたが、なんとなくベストショットが撮れるまでスタッフが何度もトライしてるんだろうと考えていた気がします。
実は映像にあるように、プログラミングによるロボットアームによって食品にアクションがつけられ、カメラアングルまでもがロボットによってコントロールされていました。
動画に収められているのは以下のCMの裏側(動画は下にあります)動画では裏側のあとに完成動画が流れますよ。
フルーツジュースのCM
記憶のどこかにあるCM(ここにあるカットは全部みたことがある感じ)
フルーツがロボットにより勢いよく直上に放り出され、そこへジュースがぶつかるように横から飛んできます。新鮮さと爽快感を感じさせます。(動画は下にあります)
チョコサンドのCM
温度管理までされているのでしょうか?溶け出すチョコが甘さと口溶けをイメージさせます。そして回転しながら挟み込んでくるクッキー生地。計算された動きですね。(動画は下にあります)
ハンバーガーのCM1
勢いよく上がる炎から舞い上がるパテがバンズに向かって回転しながら弧を描き飛んでいきます。ダイナミックな動きに揺れる食材が食感をイメージさせますね。(動画は下にあります)
コーラのCM
こちらはコーラは動かず、右にある棒状のカメラが絶妙な動きで炭酸の泡に飛び込んでいきます。炭酸飲料のパンチの効いた爽快感が伝わります。(動画は下にあります)
ミルクティーのCM
こちらはミルクティ。氷が入って冷えたグラスに紅茶とミルクが順に注がれますが、グラスも微妙にスイングしていて、グラスの中に流れてくる動きがなんとも官能的です。(動画は下にあります)
ミックスジュースのCM
様々なフルーツが透明の水のなかに落ちていきます。フレッシュなフルーツが余すことなく溶け込んでいるイメージが伝わってきますね。(動画は下にあります)
ハンバーガーのCM2
こちらもよく見るシーン。あのふんわりと重なるバンズ、トマト、パテのジューシーな姿によだれが出ます。(動画は下にあります)
ピザのCM
ピザと言えば糸を引くとろけるチーズですよね。伸びていく無数のチーズをみると嬉しくなってしまいますね。(動画は下にあります)
缶ビールのCM
最後は缶ジュース。こちらは美味しさを伝えるというより、整然とした動きで信頼感の伝わるカットとなっています。
こんなシーンもロボットによって再現されていたんですね!
動画はこちら
いかがでしたか?
どれも見覚えのある記憶に残るシーンだったかと思います。
考えてみると人の手によって何度もトライするより、プログラミングされた機械によるアクションのほうがより複雑に連動して理想を求めることができますし、動きを決定したあとでカメラアングルも吟味できます。
昨今はCGだか実物なのかよくみてもわからないほどのクオリティですが、ロボットで完璧な動きが生み出せるのであれば、CGでリアリティを追求していくよりも”おいしさ”を伝える上では近道なのでしょうね。