例のウィルスの感染者数が増加し続けているインドで日本の爪切りが大人気となっています。
人気となっている爪切りは貝印株式会社がインドで製造・販売する「KAI Tsumekiri」(199ルピー=約280円)という爪切りで、爪を切る刃と汚れを取るピックが付いたものです。
手食文化
食時の際に爪と皮膚の隙間に汚れなどがたまるため、その汚れを取るためにピックが取り付けられています。前年比で売上数量が272%増!。特にオンライン販売が好調で、Amazonインドの海外爪切り部門ではNo.1となっています。
感染拡大が続く中、衛生観念にも変化が起こりつつあり、カレーなどを手で直接取って食べる「手食文化」が残っていながらも、爪を清潔にしようとはしてきませんでした。
例のウィルスでで手先への衛生意識が高まり、自然に注目が集まった結果だと言えます。
インドの爪切り事情
歯でかじったりナイフで切ったりする人もいるそうで、現地で販売されている爪切りは刃先の質が良くないものも多く、切るというより、ちぎるイメージに近いそうです。また、都市と農村部で貧富の格差が激しいインドでは、生活レベルによって爪の処理に対する意識のばらつきも大きいとのことです。
貝印株式会社は、感染拡大後の3月から爪切りを無料配布する活動も開始しており、約3500個を公立学校に送付するなどの活動も行っています。