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主婦「無農薬、無添加じゃないとガンになる!」学者「ほぼ無関係やで!」

現在でも死因のナンバーワンは、圧倒的に悪性新生物(腫瘍)、つまり癌(ガン)です。

全死亡者に占める割合は24.6%で、2位は心疾患(高血圧性を除く)(同14.8%)、3位は老衰(同11.4%)となっています。(厚生労働省:令和4年(2022) 人口動態統計月報年計

そのため、やはり人類が癌に怯えてしまうのは仕方のないことだと思います。

その心情を悪用し、恐怖心をいたずらに煽り、ビジネスに繋げようとする悪質な広告が溢れいます。

JCPA農薬工業会によりますと、

主婦にがんの原因として考えられるものについてアンケートを取った結果、主婦ががんの原因として挙げたトップ3の要因は、「食品添加物(43.5%)」、「農薬(24%)」、「たばこ(11.5%)」の順でした。一方、疫学者の評価では、「ふつうの食べ物(35%)」、「たばこ(30%)」、「ウィルス(10%)」の順で、農薬はがん発生要因に入っていません。(出典:JCPA農薬工業会

主婦へのアンケート結果

1位:食品添加物
2位:農薬
3位:タバコ
4位:大気汚染・公害
5位:おこげ

タバコが一位になるかと思いましたが、主婦たちの関心は主に添加物や農薬といったものに向いているようです。

ですがなんと、学者たちの評価では、添加物や農薬の影響は1%以下。むしろ「ふつうのたべもの」が一位となっています。

疫学者の評価

1位:ふつうのたべもの
2位:タバコ
3位:ウイルス
4位:性生活・出産
5位:職業

 

出典:JCPA農薬工業会

 

報道や広告でよく耳にし、まるで毒のように言われている、食品添加物や農薬。

食料品の広告には、「無添加」「無農薬」を謳ったものが比較的高級品として売られ、好んで買う人もたくさんいます。

もちろん、含まれていないに越したことは無いのですが、発がん性物質に限って言えば関係ないと言えますし、国内の基準値をクリアしているものなら、気にする必要はなく、むしろそれ以外の食物・天然物質などに含まれているようです。

無添加や無農薬という理由で、安心安全を押し出した食品が「ガンになりにくい」と謳っているわけではありませんが、どこかで見聞きした情報の中に”印象操作”が含まれていて、それが事実と感覚の乖離を生んでいることは間違い有りません。

不確かな情報に惑わされず、一人ひとりがインターネットを上手く利用して自ら調査し、正しい情報を得る努力が必要になっています。

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