ミクロの決死圏(映画)みたいなカプセル型内視鏡普及する。

カプセル内視鏡

口から飲み込んで消化管の中を撮影し検査するカプセル型の内視鏡が、患者数が多い大腸の病気や検査で使えるようになってきました。
保険適用ができる患者の対象も広がり、今まで内視鏡検査が難しかった小腸の疾患などの発見に期待されています。

この技術を知ったとき真っ先に思いついたのが、1966年公開の映画「ミクロの決死圏」でした。(おっさんにしか分からないかも。)

大腸検査では肛門から内視鏡を入れることになり、女性は特に抵抗感が強く、受診をためらう方も多くなります。結果発見が遅れてしまうこともありますが、このカプセル型内視鏡だと恥ずかしさを感じることなく済みます。

飲むだけの使い捨てカプセル

その名の通りカプセルの形をした内視鏡で、患者にとっては、とても受け入れやすい検査といえますね。
また、違和感や苦痛を感じることもありません。

デメリットとしてあげられるのは、時間がかかるということ。

検査前には下剤を飲んで消化器官に何もないようにし、狭窄のある患者さんに使用すると滞留を起こす可能性もあるので、消化管開通性評価用カプセル(パテンシーカプセル)を事前に飲んで開通性があるかどうかを確かめなければなりません。次に検査機器を装着した状態で8時間過ごし(2時間後から飲水可)再び病院に戻り検査機器を外します。

装着した検査機器は8時間に渡って腸内のカプセルから送信された画像、約5万枚が記録され専用のソフトウェアにより解析されます。

image:© Medtronic

課題

国内向けに製造販売するコヴィディエンジャパンによると、同社のカプセル内視鏡は国内で小腸用が約700施設、大腸用が約200施設で使われているとのことです。

大半の人では、カプセル内視鏡で大腸全体を観察できましたが、大腸の形や長さによっては、カプセルの通過に時間がかかり過ぎるため途中までしかデータがとれないことも。詳細に見たい部位や取り除きたいポリープなどが見つかったとしてもその場では対処できないので後日、従来の内視鏡検査をやり直す必要があるなどのもんだいもあります。

調査によると、がん検診で再検査が必要とされた人の内、実際に精密検査に行った人は全体の約7割弱に留まっているとの報告もあり、精密検査の受診率を上げるためにも、カプセル内視鏡が普及すれば癌で亡くなる人が減ることに繋がるのではないでしょうか。

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