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【永遠に殺される】最悪の誕生日が繰り返されるタイムループ系ホラー『ハッピー・デス・デイ』観てみた※ネタバレ注意

突然ですが皆さん、もし「誕生日」が永遠に繰り返されるとしたらどうしますか?
ずっとはさすがに飽きちゃいそうですが、お祝いされて嫌な気持ちにはならないですよね。何か起きない限りは・・・。

今回ご紹介する映画は、そんな「誕生日」に殺されるけどなぜかその日の朝にタイムループするようになってしまった『ハッピー・デス・デイ』というホラー映画です。

早速ですがレビューしていきたいと思います。

あらすじ

キャンパスの女子寮に住む大学生ツリーは遊んでばかり。
誕生日の朝も見知らぬ男子学生の横で迎えます。しかし、その日はどこかいつもと違っていました。既視感を覚えながらも1日を過ごしていた彼女は、突然現れたマスク姿の殺人鬼に命を奪われます。やがて彼女は目を覚ましますが、過ぎたはずの誕生日の朝を再び迎えることに。ツリーは最後の1日が繰り返されている事に気づき、犯人を見つけて時間のループを止めようとしますが・・・。

タイムループの始まり

主人公ツリーは、男遊びばかりしている「ワンナイトなんて当たり前!」な“ビッチ”ちゃん。誕生日の朝も見知らぬ男子カーターの部屋でお目覚め。
二日酔いで気分が悪いツリーは、父親からの誕生日メッセージを無視し、カーターの心配を他所に当然のように頭痛薬を要求。「あの女とはどうなったんだぁ?」と昨晩の様子を聞きに来たカーターのルームメイトと出くわしながらそそくさと部屋をあとにします。

部屋を出ると、目つきの悪い男とすれ違い、環境保護の署名を集める女性をスルー。校庭のスプリンクラーから水が噴き出してびしょ濡れになるカップルを横目にスタスタ歩いていくと、車の警報器が鳴り響き、新入生が慣習運動でぶっ倒れ、最後に自分に好意を寄せているティムに「なんでメッセージを返しくれないんだ」と責められ「あんたとのデートは最悪だった」と罵倒。
この一連の流れを経験したあとようやく寮へ戻ったツリーは、寮の女子たちを仕切るダニエルに「今度は誰と寝たの」といじられながら自室へ向かいます。
自室にはルームメイトのロリが。
ツリーの誕生日を知っているロリは手作りのカップケーキをプレゼントします。
が、こんな高カロリーなもの食べられないなんて文句を言い、目の前でゴミ箱にポイッ。
「もうこんな時間!」と慌ただしく荷物をまとめてグレゴリー教授の授業へと向かいます。
せっかく作ってくれたのに一口も食べずに捨てるなんて・・・!しかも本人の目の前で!!
最低すぎて観ていて嫌いになりそうでした笑

授業が終わると、ダニエルの開いたミーティングに参加し、イケてない女子ベッキーを馬鹿にして追い出します。
ところが歩いてきたカーターにぶつかり、ベッキーの持っていたココアがツリーにビシャッとかかってしまいます。
カーターはツリーが忘れたブレスレットを届けに来たようです。
しかしツリーはお礼を言うどころか、ミーティングに参加している女子たちの前で渡すという行為に「恥じかかせんじゃないわよ!」と怒ってその場を去ります。

そして向かったのは大学病院。
誰かの面会に来たのかな?それともどこか悪くて診察しに来たのかな?と思って観ていたら、おや?警官の目を盗んで誰かの部屋んい入りました。
そこはグレゴリー教授の部屋。
そう、ツリーはグレゴリー教授と不倫していたのです。
ツリーから迫り、事が始まろうとした瞬間、教授の妻登場!
2人は慌てて取り繕います。気まずい空気の中、部屋をあとにするツリー。

夜になり、部屋に戻ったツリーはダニエルにパーティに誘われます。すると突然、辺りが一瞬停電に。すぐに復旧したのでツリーは気にせずパーティに向かうことにします。

パーティに向かう途中、大学のフットボールチームを応援するグループとすれ違います。
そのグループの中に1人、歩いていくツリーを見つめるチームのマスコットキャラ“ベビーマスク”を被った男が。

気づかず夜道を進むツリーは、工事用の証明に照らされた路上にオルゴールがぽつんと置かれているのを目にします。
「ハッピバースデートゥーユー」のメロディが流れ、オルゴールを手に取ろうとしたツリー。するといきなり“ベビーマスク”の男に襲われ刃物で刺されてしまいました。

次の瞬間、スマホの音で目を覚ますツリー。
そこはなんとカーターの部屋で、日付は誕生日の18日。
さっき刺されたのは夢?と思うツリーですが、目つきの悪い男に地球温暖化の署名を集める女性とすれ違い、スプリンクラーでびしょ濡れになるカップル、鳴り響く車の警報機、ぶっ倒れる新入生、そしてメールの返事を催促してくるティム、と全てが同じように繰り返されます。

デジャブのような感覚に襲われ続け、その不安をルームメイトのロリに訴えますが、その後も過ごしたはずの昨日と同じ出来事が続き不安が募ります。

夜になり、警戒しながらパーティへ向かうツリーは、フットボールチームを応援するグループの、“ベビーマスク”の男がこちらを見ているのに気づきます。
また殺られる?!と身を固くするツリーですが、男は仲間に呼ばれて去っていきます。
ほっとしたのもつかの間、目の前の路上にあのオルゴールが現れます。ツリーは恐怖に駆られ、道を引き返すことに。

ようやくパーティ会場に着きますが、扉が開きません。
焦るツリーの前に、“ベビーマスク”を付けた男が現れます。驚いて男を殴ったツリー。
ところが相手はツリーも知るニックという男子学生でした。誕生日を迎えたツリーのために、みんなでサプライズを用意していたのです。
気を取り直してパーティに参加し、みんなと盛り上がるツリー。ニックともいい雰囲気に。ニックに部屋に誘われそのまま盛り上がる2人。
するとツリーのスマホにダニエルからメッセージが。返信していると、後ろから“ベビーマスク”の男が!!
ニックを殺し、ツリーに迫ってくる男。ベッドでもみ合うツリーは、入ってきた男子に助けを求めますが、ヤってる最中だと思われドアを閉められます。
助けてもらえず、割れた水パイプで体を刺され・・・。

またしてもスマホの音で目を覚ますツリー。
同じ1日が始まったと確信し、逃げるようにカーターの部屋から出たツリーは、また同じように繰り返される光景を目にします。

女子寮に戻り、ロリに、既に今日を2回生きて今夜また殺されると訴えるツリー。
ロリは今日は1日部屋で休むようアドバイスします。
その言葉に従い、ツリーは思い立って窓を打ち付けドアを塞いで部屋に籠もります。
ダニエルにパーティに誘われ、またしても停電が起きますが、今度は外出せず部屋で過ごすツリー。
テレビを見ようとしますがリモコンが見当たりません。部屋を物色していると、自分宛ての誕生日カードを見つけます。カードの中には“ベビーマスク”の顔がありました。
すると勝手にテレビがニュースに切り替わります。ニュースでは連続殺人犯のトゥームズが、銃撃戦の末逮捕されたと報じていました。
誰かが部屋の中にいるかも、と部屋の中を探し始めるツリー。
いつ侵入したのか、部屋の中には“ベビーマスク”の男が潜んでいました。
男に襲われるツリー。
塞いでしまった部屋から逃れることは出来ません。そして今回も刃物で体を貫かれ・・・。

犯人を探せ!

スマホの音で目を覚ますツリー。
またまた同じ誕生日の朝が始まります。今回は目の前にいるカーターに、自分の置かれた状況を打ち明けます。
カーターは半信半疑ですが犯人探しに協力することに。容疑者はツリーの誕生日を知っていて、彼女に恨みのある人物だと推測します。

ところが女子寮で暮らすビッチなツリーの誕生日は誰もが知っており、最低な性格のせいで大学以外の人物を含め、恨みを持つ者は数知れず。
それでもツリーは容疑者リストをアップしていきます。
まず、なぜメールに返信しないんだと責めてきたティムの部屋を覗き見。そこで実は彼がゲイだと知り、容疑者から除外します。が、その直後殺されるツリー。

次はダニエル教授の妻、ステファニーを夜間、自衛隊がする迷彩メイクをして完全装備で監視。しかし彼女もシロ。と判明した直後、いきなり襲われ溺死させられるツリー。
自分以上に性悪なダニエルを調べたツリーは、彼女がバースデーカードの送り主だと知ります。
てっきり犯人だと思い、2人は路上で取っ組み合いを始めますが、2人ともバスに轢かれて犯人の出番なく死亡。

どうせ殺されて同じ日を過ごすならばと、開き直ってカーターの部屋から全裸で歩いちゃうツリー。
いや開き直りすぎ!もしこのままループしなかったら社会的に死んじゃう笑

何度挑戦しても犯人は見つけられず、今度はバットで殴り殺されます。
同じ日の朝を繰り返し目覚めたツリー。白紙状態のカーターに、「アンタの計画はクソよ」と呟き倒れてしまい、大学病院に担ぎ込まれます。
今度は病室で1日を過ごしますが、やはりベビーマスクの男に殺害されるツリー。
またしてもツリーは同じ誕生日の朝を迎えますが、今までとは違い、体の不調を覚え倒れてしまいます。
大学病院に運び込まれたツリーを診察したグレゴリー教授は思いもよらない結果をツリーに伝えました。

なんと、彼女の肺には大きな損傷があり、医学的には死んでいるのも同然、とのこと。“殺人ループ”は全てをリセットするのではなく、徐々にツリーの体を蝕んでいました。
絶対に安静にするようにと、グレゴリーは指示します。
しかし、この場所でも殺されているんだからと病院からの脱出を決意したツリーはグレゴリー教授の部屋に忍び込むと、彼の車の鍵を探します。
ところが机の引き出しの中には、あの“ベビーマスク”が。
グレゴリー教授こそ真犯人と判断し、急いで鍵を見つけ逃げ出します。
彼女を制止しようとするグレゴリー教授。しかし、彼の背後にベビーマスクの男が現れ、ツリーの目の前で殺害されます。
必死に病院の駐車場に逃れたツリーは、なんとかグレゴリーの車を探し当て、運転して犯人から逃れることに成功します。
「勝った!逃げ切れた!」と喜んだのもつかの間、興奮してスピードを出しすぎ、警官に車を停められてしまいます。
せっかく逃げ切れたのに掴まっちゃう!と焦るツリーですが、逆に留置所に入っちゃえば安全なのでは?と考え、喜んで逮捕されパトカーに拘束されます。
その警官の元に、大学病院から容疑者が脱走したとの無線が入ります。
その瞬間現れた車が警官をはね殺してしまいました。車から降りてきたのは“ベビーマスク”の男。
男は火を放ち、ツリーは爆発するパトカーの中で死んでしまいます。

またも誕生日の朝を迎えたツリー。
改めてカーターに、これから起きることを伝えることで、自分が“殺人ループ”の1日を繰り返していると説明し、彼に納得させることができました。
そしてレストランで食事をとる2人。父親からの電話を無視する彼女に、カーターは電話があるだけマシだと伝えます。
ツリーは3年前に母親を亡くしていました。
ツリーは母親と同じ誕生日で、母娘一緒にお祝いしていただけに、今や誕生日は人生で一番辛い日となっていたのです。
それを機に父親とも疎遠になったと語るツリー。
ツリーは“殺人ループ”を繰り返す度に、自分の体は弱くなっていくと説明し、もうすぐ本当に死んじゃうんだと寂しげに話します。

すると店内のテレビでニュースが流れ、女性6人を殺した連続殺人犯トゥームズが銃撃戦の末逮捕され、負傷して大学病院に運ばれたと報じられていました。
このトゥームズこそが犯人だと気づいたツリーはカーターと大学病院へ。

2人が病院に到着すると、病室の前に警官の姿はありません。
部屋のベッドにトゥームズの姿は無く、床には警官の遺体が。
潜んでいた“ベビーマスク”の男が、2人を襲います。マスクを取った男は間違いなくトゥームズでした。彼はカーターを殺害し、ツリーを追ってきます。建物の鐘楼に逃げ込んだツリーは、バールでトゥームズを殴り倒します。
とどめを刺そうとしてツリーはあることに気が付きます。
もし犯人を殺害し、ループから抜け出せば、カーターは蘇ってこないと。
ツリーは鐘楼に登り、トゥームズの前で自ら命を絶ちます。

ツリーVS連続殺人犯

再び18日の朝、誕生日を迎えたツリーは、何も知らないカーターを抱きしめます。
これから会う人々に、良き人として振る舞うツリー。
環境保護の署名にサインし、スプリンクラーが作動することを教え、倒れる新入生にはタイミングよく枕を与え、キスをします。
ゲイのティムには女を追うふりなどせず、自分に正直になれと諭し、ルームメイトのロリには今までの振る舞いを詫びて、彼女の作ったカップケーキを受け取り、グレゴリー教授との不倫関係を清算します。
ミーティングでいじめられたベッキーをかばい、ダニエルにはしっかりお仕置き。
そして、避けていた父親に会いに行き、母の死後の思いを打ち明け、わだかまりを解いて、今までの態度を誤ります。

そして夜。準備を整え腕時計のタイマーをセットしたツリーは、大学病院に向かいます。見張りの警官を脅し拳銃を奪い、逃がすと同時に応援を呼ぶように指示するツリー。
そしてツリーVS連続殺人犯トゥームズの対決がが始まります!

トゥームズは抵抗し、ツリーを追い詰めますが、ここで彼女の腕時計のタイマーが鳴ります。
その音と同時に停電が発生。その隙をついてトゥームズの射殺に成功したツリー。
こうして“殺人ループ”から逃れたツリーは、カーターの元に戻ります。
なぜ拘束が解けていたのかという謎を残し、ロリからもらったカップケーキを手にして、誕生日を祝う2人。カーターから何を望むかと尋ねられると、ツリーは明日がほしいだけと答えます。

こうして目覚めたツリー。しかしやってきたのはまたもや18日の朝、誕生日でした。

まさかの真犯人

なぜこうなってしまったのか理解出来ず、ツリーは混乱したままカーターの部屋から飛び出し、女子寮へと向かいます。
混乱したままのロリが迎え入れ、カップケーキを手渡します。ここでツリーは気づきます。

 

今回死んだのは、眠ったあとだったということに。

誕生日を祝い、ロリからもらったカップケーキを食べたあとに死んだのです。
振り返るとカップケーキを食べていない時は、“ベビーマスク”の男に殺されていました。
ツリーがカップケーキを食べず、殺害に失敗した場合、ロリは自分が務める大学病院に拘束されたトゥームズを解放し、ツリーの殺害を依頼し、その手引をしていたのです。

カップケーキに毒が入っていると言うツリーの指摘に、言い逃れをするロリ。
じゃあ自分で食べてみてよと迫られ、ついに自分の企みを認めます。

思いを寄せたグレゴリー教授が、最低ビッチなツリーを選んだことが許せなかったと叫ぶロリ。
こうして女同士の取っ組み合いを始めた2人。最後にロリはツリーに窓から突き落とされ、死んでしまいます。

ツリーの正当防衛が認められ、ダニエルは大喜びでテレビの取材に応じ、ロリをサイコキラー扱いした発言で、好き放題語っていました。

自室が殺人現場となったツリーに対し、カーターは自分の部屋で過ごさないかと誘います。

またしてもスマホの音が鳴り、カーターの部屋で目覚めたツリー。
大きく動揺しますが今日は19日の朝、カーターのいたずらでした。
今度こそ“殺人ループ”から逃れ、新たな1日を迎えた2人。
カーターの部屋のドアに掲げられた「今日は残りの人生の最初の日」の言葉が映り、物語は幕を閉じます。

最後に

まさかの犯人は一番近くにいたロリだったなんて衝撃でしたね。

最低ビッチなツリーが殺される度に成長していく過程が凄く面白かったです。

ポスターを見た感じホラー映画感が強いですが、ホラー要素だけでなく、コメディ、恋愛ドラマなども描かれているので、ホラーが苦手という人でも安心して観ることができると思います!

なぜループしちゃったのかという謎も明らかになる続編『ハッピー・デス・デイ2U』も公開されているので気になる方は是非チェックしてみてください!

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