2024年4月25日にNetflixで世界独占配信されたNetflix映画『シティーハンター』。北条司原作の漫画は単行本の累計発行部数が5000万部突破、これまでにアニメ化や海外などで実写映画化、また日本でもドラマで実写版が制作されました。今回は「令和の日本」を舞台に日本初の映画化となり、2月に公開されたNetflix作品の2024年ラインナップを発表する「Next on Netflix 2024」内でNetflix映画『シティーハンター』の初出し映像が解禁されるとすぐに話題となっていました。
昨日配信されたばかりのNetflix映画『シティーハンター』についてレポートしていきます!
冴羽獠役:鈴木亮平の役・体作り
Netflix映画『シティーハンター』で主演として冴羽獠を演じた鈴木亮平さんは、これまで役作りにおいて30㎏も体重を増やしたり、病人を演じるために20㎏も減量したりと、ストイックな役作りで知られる俳優さんです。
もともと、いつかシティ―ハンターの冴羽獠を演じたいと公言するほど原作・アニメのファンで、今回冴羽獠を演じるにあたり、基本的に顔が写ったときにシャープに映るよう顎のラインを意識して、それに合わせて体を絞ったそうです。上の写真で比べてみると、本当に顎のラインが同じですね!
またガンアクションにもこだわり、海外で訓練を受け、原作の北条司さんも見事な銃さばきと太鼓判を押してます。
予告編公開やブルーカーペットイベントに期待が高まる!
そして、公開が近づくにつれて画像や予告動画などでビジュアルが解禁となりました。
鈴木亮平さんの代表作・変態仮面を彷彿とさせる肉体美や銃さばき、また動画で流れるTM NETWORKの「Get Wild Continual」に、アニメで散々この曲を聞いていた世代にはもうたまりませんでした!この曲は、映画に合わせて新しく演奏・録音されたものだそうで、「令和版」の新しいGet Wildになっているとのこと。しかしながら、やはりイントロに部分は、できる限りオリジナルに忠実という制作側のリクエストがあったそうで、どんな風に映画で流れるのかが楽しみすぎます!
また、公開直前の4月23日にシティ―ハンターの舞台となる新宿で開かれた『シティーハンター』ブルーカーペットイベントは、SNSで生配信され(その後Youtubeでアーカイブもされています)、TM NETWORKから小室哲哉さんもサプライズ登場し、盛り上がりを見せていました!
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※ネタバレ注意の映画レビューと見所
「もっこり」連呼で始まる冴羽獠の登場シーン
予告編でも流れていた、冴羽獠がビルの屋上で双眼鏡でサウナを楽しむ水着美女たちを覗きながら、ベートーヴェンの第九のフレーズに乗せて「もっこり」をこれでもかと連呼するのが、冴羽獠の登場シーン。シティーハンターで冴羽獠のおふざけは無くてはならないもので、コンプライアンスが厳しい時代にこれだけ「もっこり」をしかも冒頭から連呼する演出に、製作側の本気を感じました。
このシーンは、当初は童謡「とんぼのめがね」のメロディーだったそうですが、権利の問題で第九になったエピソードがあって、むしろそっちで良かったなと思います。先日のブルーカーペットイベントでもコーラスの方々による「もっこり第九」の熱唱がありましたし、今年の流行語大賞狙えるんじゃないかって本気で思ってます。
鈴木亮平の銃さばきがカッコよすぎる
前述したように、主演の鈴木亮平さんは海外で銃の訓練を受けるほど、銃さばきには強いこだわりを持って撮影に臨んでいます。
映画開始早々に、任務のため暴力団の事務所に乗り込んで若手組員相手にアクションシーンが繰り広げられます。いとも簡単に大勢の組員をやっつけていく冴羽獠ですが、銃で狙われたところを逆にコート越しに後ろ向きで持っていた銃を撃ち抜き、さらには落ちた銃を秒で解体するところがもうカッコよすぎる!!
鈴木亮平さんによると、数あるガンアクションの中でここの解体シーンが一番練習されたそうです。最後のバネを飛ばすのがなかなか成功しないそうで撮影ではこのシーンが1発で決まり、これにはご本人も予想外で心の中ではとても動揺していたそうです。
違和感のない配役と令和の時代設定
正直、配役の情報が公開された時、野上冴子役の木村文乃さんにはちょっと無理があるんじゃないかと思ってました。これは、ご本人も「なぜ私なんだ?」と思ったそうで、写真や予告動画のビジュアルをみても、もうちょっと大人で色気があってグラマーなお姉さま的な雰囲気の女優さんがいいのではと余計な心配をしておりました。
それがどっこい、木村文乃さんは見事に冴子でした!これはあくまで私個人の感想ですが、木村さんにしか表現できない冴子だったと思うし、しっくりくるのには周りの俳優さんとの年齢や俳優としてのキャリアのバランスもちょうど良かったんだと思います。やっぱり女優さんってすごいですね!
あと、槇村香役の森田望智さんも良かったです!はじめは、兄の死の真相を探るべく冴羽獠に近づいてお互いにある程度の距離を保っていますが、ストーリーが進むにつれ相棒として成長している姿に頑張れ~って応援したくなるそんな香ちゃんでした。ラストがまた良くて、お互いに初めて「獠」や「香」と呼び捨てにするんですが、ここからまた二人の物語が始まっていくという余韻もあって、続編を願ってやみません!
また今回は「令和のシティーハンター」という設定もポイントです。原作やアニメの時代になったスマホやUber Eats、新宿・歌舞伎町の今の風景、令和のカルチャーなど上手くストーリーに取り入れていて、更には今は無いシティーハンターに仕事を頼をする駅の伝言版へのメッセージも、何の違和感なく入ってきます。きっと、どれを取り入れてどれを捨てるのか、色々と試行錯誤があったはずですが、気が付けば違和感なく最後まで観れたので、演出がお見事です。
鈴木亮平の神谷節
シティ―ハンターと言えば、私はアニメで観ていた世代でこれまで他に実写化された映画などを観ていないこともあり、冴羽獠の脳内再生はどうしても声優の神谷明さんの声なんです。それが原因で、今回の鈴木亮平さんの冴羽獠に拒否反応がでるんじゃないかと思ってました。
でも、鈴木亮平さんの冴羽獠には、ところどころに神谷さんの冴羽獠が居るんです!特におふざけシーンの「もっこり」や、前述したラストシーンの「香~!」は鈴木亮平さんが自ら神谷節ですと言うほど。
また本編前半では、相棒の槇村秀幸が死亡した事件をニュースで伝えるアナウンサーの声が神谷明さんで、こんなコラボあり?とアニメファンにはたまらない演出でした!
そしてなんと、公開から一夜明けた本日、こんなスペシャル動画が!
色んなウラ話や、お二人のシティーハンター・冴羽獠への愛溢れるエピソード満載で、映画観てこの動画観て、そしてもう一回映画観ることをおススメします!
まだまだ語りたいことは山ほどあるんですが、このシティーハンターを見るためにNetflix契約する価値があるほどに見応えがあって、とにかく鈴木亮平さんの冴羽獠がカッコいい!!シティーハンターを知ってる人も全く知らない人も、どちらも楽しめる映画ですので、是非一度ご覧ください!