【映画レビュー】落ち込んだ時に観てほしい!スカッと爽快ラブコメディー「キューティー・ブロンド」観てみた※ネタバレ注意

「普通のラブコメはもう見飽きた!」「元気をもらえる映画が観たい!」そんな方におすすめしたいのが、2001年に制作されたアメリカ映画「キューティー・ブロンド」。日本での人気も高く、2017年には神田沙也加さん主演でミュージカル化もされています。

あらすじ

天然ブロンド美人で社交クラブの会長も務める、人気者のキラキラ女子大生エルは、政治家志望の彼氏ワーナーからのプロポーズを期待していましたが、「議員の妻にブロンドはふさわしくない」という身勝手な理由で振られてしまいます。そこでエルは、ワーナーに認めてもらおうと一念発起して猛勉強の末、ワーナーと同じ超難関のロー・スクールへ入学するのですが…。

自分を振った彼氏を見返して取り戻そうと決意するエルに、最初は「ありがちなラブコメだな…」と思っちゃいますが、ところがどっこい!
ファッションや美容と法律というお堅いジャンルを組み合わせた異色のラブコメストーリーなんです。
“我が道を行く”主人公に元気付けられるし、スカッと爽快な気分にもなれる!そんな映画「キューティー・ブロンド」の見どころをご紹介いたします。

ド派手で可愛いファッションや小道具たち

劇中なんといっても目を惹くのがエルのファッション。
いたるシーンでショッキングピンクというド派手カラーを身にまといキュートにキメています。ロー・スクールに入学する際もこんな感じで↓

まさに歩くバービー人形!

普通、こんな派手なファッションは私達一般ピーポーにはかなり難易度高いんですが、ロー・スクール入学前にファッション販促を専攻していたエルは見事に着こなします。ピンクを使わずにシックで落ち着いた格好をしているシーンもありますが、落ち着いた雰囲気の中に小物で可愛らしさを取り入れたりして、観ていてとても参考になりますね。

またファッションだけでなく、小道具にもご注目!
入学初日は地味だったロー・スクール寮の部屋の中が、翌日にはカラフルな色合いで可愛く統一したエル仕様のお部屋に大変身。他にもピンクのファーが付いたペンや携帯電話、ティッシュカバーなど、いたるところにエルらしさを感じる小道具たちが出てきます。可愛いもの好きな方はこの世界観が絶対気に入るはず!

周りの目を気にせず自分を貫く

エルを見ていて見習わなきゃと思ったのが、“芯の強さ”。
「ワーナーと同じロー・スクールに入学する!」と決意したはいいものの、そのロー・スクールというのがハーバード大学という誰もが耳にしたことのある名門中の名門。そんなところに応募するとなったら、勤勉で真面目な感じをアピールしようとするものですが、エルが提出した応募ビデオは、ビキニ姿で自己紹介や自己PRをする、まるでモデルのオーディションみたいな内容でした。
ハーバードだから…とかしこまることはせず、ありのままの自分で勝負する姿がさすがだなと思いました。

そして入学初日、黒やネイビー、ブラウンと暗めで地味な格好をする学生たちの中を、全身ショッキングピンクで着飾ったエルが歩いていくと、周囲がざわめき始めます。そりゃ、お堅いハーバード大学にいきなり全身ピンクのド派手ギャルが現れるんだから当然驚きますよね笑
そのイレギュラーな存在に、男子学生から「バービー人形が来るとこじゃないぞ~」なんてからかわれてしまいますが、そんな言葉や周囲の視線すら一切届いてないかのように「今日からここで新しい生活が始まるのよ!」と愛犬とともに堂々と学校の中へ入っていきます。

授業についていけず周りからクスクス笑われたり、仲間はずれにされても落ち込むことなく、むしろ気にしていない様子で「見返してやる!」と一生懸命勉強に取り組んでいきます。だんだん授業についていけるようになるシーンは自分のことのように嬉しくなりました。

そんなエルの姿に、周りの目ばかり気にして生きるのはもったいないなと思いました。自分の好きな服を着て、馬鹿にされるようなことがあっても自分を信じる。“芯の強さ”を持つことが大切だと教えてもらいました。

相手を下げるようなことはしない

もう一つ、見習いたいと思ったところです。

入学してから浮きっぱなしのエルですが、ある日パーティーに誘われます。「仮装パーティーよ」と聞いたエルはウッキウキでバニーガールの格好をして会場に向かいましたが、仮装パーティーというのは全くの嘘でした。その他にも、ワーナーの婚約者から悪態をつかれたり、馬鹿にされたり・・・。そうやって酷いことをされても、エルは相手を陥れるようなことは絶対にしません。相手と同じ土俵に立つことになるからでしょうか。とにかくこの相手を下げないというエルの性格は人として見習わなきゃいけない部分だと思いました。

スカッと爽快な名場面

最初に言いましたが、「キューティー・ブロンド」は元気がもらえるだけでなく、スカッと爽快な気分にもさせてくれます。個人的にお気に入りの場面を一部ご紹介します!

エルを見た目でおバカだと決めつけた店員を見返すシーン

冒頭、お店でワーナーとのデートに着ていくドレスを友達と選んでいると、店員ははしゃぎながら選ぶエルたちを見て、「親のカードで爆買いするおバカな子にセール品を売りつけるなんて簡単。」と、わざと型落ちしたセール品を「昨日入荷したばかりの新作なんです~」と売りつけようとします。何も知らずに勧められたエルは「これは上質のレーヨン?」「ループステッチ?」とドレスの素材から縫い方について細かく質問します。それに対して店員が「ええ、そうです。」と答えた瞬間、エルは「レーヨンはループステッチで縫製なんかしないはずよ。あとこれ去年のVOGUEで見た型だわ。」と笑顔で言い放ちます。
見た目で判断してきた店員にギャフンと言わせる、爽快なシーンです。

ワーナーを思いっきり振るシーン

あらすじにも書きましたが、ワーナーから振られた理由というのが、「30歳までに上院議員を目指すから、それには議員の妻がマリリン・モンローじゃなぁ。」とかいう身勝手なもの。髪の色だけで振るなんてどんだけ自分勝手なんだとワーナーには腹が立ちましたね。
しかしラストで、初の裁判で勝訴したエルにワーナーは、「僕は間違ってた。君こそが僕にふさわしい女性だ。」と言いよりを戻そうとしてきます。あまりにも自己中すぎて呆れちゃいますよね。
こんな自己中な元彼ワーナーに対して、「嬉しい、その言葉を待ってたの…!」と喜んだかと思ったら、「でも私、30歳までに自分の事務所を持ちたいから、夫にするにはもっと頭のキレる人がいい。」と思いっきり振ったんです。
自分が振られたときと同じセリフで元彼を振るエルの姿がもうめちゃくちゃにかっこよかったし、スカッとしました!

最後に

どれだけ周りに笑われようが、馬鹿にされようが、自分を信じて突き進むエルの姿に、自分も周りの目なんて気にせずにもっと前向きに生きてみようかなと明るい気持ちになりました。
落ち込んで元気がないとき、悩みを抱えているときはぜひ「キューティー・ブロンド」を観てみてください!

ちなみに現在続編が3まで出ておりまして、私は2まで観たんですが、2もエルのハッピーな世界観爆裂という感じでとっっっても面白かったので、1を観て気に入った方はぜひ続編も観てみてください~!

 

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