芸術の秋、息子の中学校では合唱コンクールの季節となり、この時期は昼休みともなると校内に合唱の練習に励む子どもたちの歌声が響き渡ります。
このコンクール、なんと全校生徒ガチで臨むコンクール。最初は、どうせ男子がニヤニヤしながら歌わなかったりするんでしょ?なんて思っていたんですが、もう一度言います、全校生徒ガチです。
そして、なんと息子はこのガチ合唱コンクールで指揮をすることになり、毎日頭を悩ませています。昔なら、音楽の先生にマンツーマンで指導してもらったら?と思うところですが、時代ですね、息子は色んな合唱コンクールの動画を観るようになり、面白い動画あったよと教えてくれました。
それがこちら↓
~♪ 縦の糸はあなた~ 横の糸は私~ ♪~に合わせて、指揮者が縦と横に振るのがとても印象的です。
でもこの動画、ただ面白いだけではありません。どうぞ早送りなどせず、じっくりと動画を最後まで見てください。会場で大うけの指揮者に、歌っている生徒は誰一人笑っていません。(少し笑いそうになっている女子生徒はいましたが・・・笑)。
また、少ない数なのに女子に負けない音量の男子パート、充実のハーモニーで中島みゆきの名曲を歌い上げる女子達、さらに暗譜で伴奏しているピアニスト、そしてオーバーすぎるかもしれませんが、歌の世界観を全力で表現しその情熱を歌い手とピアニストに、そして観客にもビシビシ伝えてくれる指揮者。
クラスが心ひとつにして作り上げた、圧巻の合唱なんです。動画のコメント欄は、指揮者はもちろん、生徒たちを賞賛する言葉で溢れています。
最初は腹筋が崩壊するくらい笑わせといて、最後は感動で涙腺崩壊させるなんて・・・。ゆとりやら何やら否定的な表現で括られがちな若者ですが、こんな高校生いるなんて日本の未来は明るいと思いませんか?
ちなみにこの動画には、本番をステージ上手から撮った動画と、練習風景を収めた動画もあります。歌い手目線で指揮者を見ると、実はとても歌いやすいようにリードしてくれているのが判ります。
指揮者は、各パートはもちろん伴奏も全て覚え、またその歌が持つ世界観や表現(音の強弱やテンポなど)方法も突き詰め、更にはそれを実現するために歌い手を一つにまとめなければならない本当に大変な役割です。
願わくば、息子もこの動画から何かを感じとって、みんなで一つのことをやり遂げる苦しみや痛み、その先にある喜びを体験してほしいと思います。