「砂の川」があると聞くと疑問を感じながらも、なんとなく”砂なだれ”のようなものを思い浮かべます。(砂簾(されん)というらしいです)
想像の中でそれは、川のように流れるものというよりは、連なって崩れていくようなものだろうと考えてしまいますが、イラクで撮影された”砂の川”は想像以上に川でした。
以下は動画の一部です。
この男性の後ろを流れているのは一体何なのか・・・波のような形が見て取れますが、それは固まったまま流されていきます。
川なのに水じゃない、水じゃないのに流れている・・という印象。
動画で見てみましょう。
動画でよく見ると、男性が川に手を入れてすくうと、手のひらには砂利のようなものが見えます。それも結構な大きさの石ころです。
こんなものが、動画のように流れているのがちょっと信じがたい・・・これは一体なんなのか・・・
その正体はなんと「雹(ひょう)」!
サウジアラビアには、雨が降ることが滅多になく、国土の大半を砂漠が占めています。
2015年10月27日大きな嵐が訪れ、空から降り注いだのは大きな雹(ひょう)でした。大量の雹は砂地の切れ目になだれ込んでいき、やがて川になったのです。
動画を見るとまわりはあきらかに砂漠地帯。まさかここに大量の氷が流れているなんて・・・砂が流れていると言われたほうがまだ納得できる気もします。