もちろん、タレントさんやモデルさんは世間一般的な人の体型と比べてスタイルが良いでしょう。だからこその人気なのですから足が長いのは当然なのですが、芸能人のInstagramを眺めていますと、改めて「やっぱ足長いなーすごいなー」と思ってしまいます。

しかしよくよく考えると、テレビに出てた時こんなに足長かったっけ?と思いググってみると、やはりInstagramほどではない(笑)それはなぜか?

やはり芸能人のSNS写真は一般人のように”撮って出し”ではなく、専門スタッフが加工して投稿しているのでしょうか?

最近はよく画像を加工することを画像加工ソフト「Photoshop」になぞらえて「Photoshopしてる」といった言い方をするほど、画像の加工自体が一般的に認知されていますので、Instagramの画像も加工していると思っている人がわりといるかも知れません。

事実、写真集やポスターのようにそれ自体が商品になる場合は、100%加工されていると言っても過言ではありません。

しかし、毎日のようにアップする写真をいちいち業者を介していては、手間暇もお金もかかってしまいますので、実は私達と同じ様にスマートフォンのカメラで撮影し、大きな加工無しで投稿されているものがほとんどなんです。(そもそも顔を若く可愛く撮影するアプリは別として)

ではどのように足を長く見せているのでしょうか?

実はとても簡単な方法で足を長く、スタイルをよく見せることが可能でなんです。

その方法を実例を見ながら解説していきますよ!

まずは普通に撮ってみる

まずは普通に撮影してみます。何も考えずに全身撮影するとなんとなく腰辺りが真ん中に来ることが多いと思います。

アイアンマンフィギュア

アイアンマンです。かっこいいですね。しかしなんだかスタイルが悪く見えます。早速、撮り方を変えてみましょう。

足を長く撮ってみる

アイアンマンフィギュア

構図を変えてみました。いかがですか?先ほどと比べて足が長く見えないでしょうか?

わかりにくいので並べてみます。

スタイルよくみせる撮影術

サイズは同じになる様に調整して並べていますので、薄く青いライン上で頭頂部とつま先が同じ高さにあるのがわかると思います。※正真正銘まったく同じフィギュアです※

更にわかりやすいGIFアニメにしてみます。

スタイルよく見える撮影法

こうやって見るとかなりスタイルが良く映ってるのがわかりますね。その上顔も小さく見えます。顔も小さく、腰のラインも明らかに高く、足も長く映るなんていいことしか無い!

何が違うのか?どうやって撮る?

構図を変えたことでスタイルよく撮影できました。もちろん撮影したものは同じものです。何が違うかというと、最初になにも意識せず撮影した写真では画面全体に体全体が映るように撮影したのに対して、後の写真は顔が真ん中に来るように、足が下端にくるようにして撮影しています。

なんとポイントはたったこれだけです。

  • 顔は真ん中に
  • 足は下端じに

なにも難しいことはしていなくてもたったこれだけのコツで、足を長く見せることができます!

しくみを解説

それでは仕組みを解説していきます。撮り方がわかればそれでいいという方も多いかもしれませんが、しくみを知れば、顔のアップを取ったときに小顔に見せたり、自分の顔や被写体に合わせて撮り方を変えることで、なんかブサイクにしか撮れないと思ってた方にとっては、目から鱗かもしれませんよ!

写真の歪(ひずみ)を活かしている

この現象は「歪曲収差」といって、レンズの特性によって起こるものです。スマートフォンのカメラでは、この中でも「糸巻き型」と呼ばれる中心部が収縮するようなが現れます。

逆に言えば中心の周りは伸びていると捉えることできます。

つまり、写真は中心部から外に向かって伸びるように映るんです。下の画像をご覧ください。

糸巻き型 歪曲収差

左は普通に現実、右がスマートフォンで撮影した写真だと思ってください。実際には左の様に円は円であり、円同士の間隔は同じなのですが、スマートフォンのカメラで撮影(スマートフォンに限ったお話ではありませんが)すると、右のように外側のものほど伸びる現象が起きるんです。

この特性を活かして撮影することで足を長く見せることができる!ということなんですね。

仕組みがわかればいろんなことに応用できそうですよね?

応用編(小顔化)

この特性、なんとなく気づいていた人も多いかと思いますが、仕組みを知れば応用ができます。それでは小顔写真を撮ってみましょう。(下は加工で再現していますが、同じことが起こりますのでお試しください)

小顔に撮る

このモデルさんが、実は顔の大きさに悩んでいるとします。(そんなことはないと思いますが

 

より小顔に映るように、カメラの角度を変えて、アゴの辺りが中心に来るように、頭頂部が上端にくるように撮影します。

小顔に撮る

元々小顔なのに更に小顔になりました。これもわかりにくいので写真を並べてみます。

 

並べてみる

わかりやすくなりましたが、単純に縮小したようにも見えるかもしれません。

わかりやすいGIFアニメにします。

これで明らかに小顔になったのがわかると思います!(頭頂部の位置とネックレスを見ると単純な縮小では無いのがわかると思います)

足を長くする方法とまったく同じで、中心ほど小さく、周辺ほど伸びる特性を活かして構図を変えるだけでこのような写真にすることができました。

ちなみにズームなどは使いません。ズームを使うとこの効果は少なくなりますので注意が必要です。逆に歪んで困るときはズームで解消できる場面もあります。

いかがでしたでしょうか?これを知ってからInstagramを覗くと多くの芸能人がこの構図で撮影してることに気づくと思います。

いままで「芸能人はなんであんなに足が長いんだろう?」「なんでスマートフォンで顔撮ると変に映るんだろう?」と疑問をもっていた方や「自分は写真写りが悪い」と諦めていた方は、この特性を知って構図を変えてみると気持ちが晴れるかもしれません!

是非試してみてくださいね!

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