Google Maps PlatformのAPIキーに関する無償リクエスト回数は、2025年3月1日より新しい体系に変更されました。
以前提供されていた月額200米ドルの無料クレジットは廃止され、現在はSKU(APIの機能)ごとに毎月の無償リクエスト枠が設定されています。
無償リクエスト回数は、SKUが属する以下のカテゴリによって異なります。
- Essentials: 各SKUにつき、毎月10,000回まで無料
- Pro: 各SKUにつき、毎月5,000回まで無料
- Enterprise: 各SKUにつき、毎月1,000回まで無料
利用する特定のGoogle Maps Platform API (SKU) がどのカテゴリに属するかによって、無償で利用できるリクエスト回数が決まります。無料枠を超過した分については、従量課金が発生してしまいます。
先月、これまで無償で使用できていたのに、突然請求書が届いて驚いた人も要るでしょう。筆者もその一人です。(笑)
引き続き、4月分についても請求されてしまいましたが、APIキーを複数使用している場合、どのキーがどの程度リクエストされて、キー別の請求は一体いくらになっているのだろう?という情報を当然知りたくなります。
GoogleCloudにログインしてレポートをチェックしていたのですが、キー別の情報を確認するために、先月に引き続いてつまづいてしまったので備忘録です。
APIキー別の使用料・課金の確認方法
1.Google Cloud Platform にログインして「課金」を押下
左のグローバルメニューより「課金」を押下します。
2.お支払い / 概要 画面で「レポート」を開く
左のメニューから「レポート」を押下します。
3.お支払い / レポート 画面で「グループ」を設定
無題のレポート画面に遷移しますので、フィルター設定を変更します。「グループ」を押下します。
4.グループ内の「ラベルキー」を設定
グループフィルタの下の方に「ラベルキー」があるので「キーを選択」から「google-maps-api-key-suffix」を選びます。
5.「使用日による期間」を設定する
基本的には、4まででAPIキー別の内訳が確認できるのですが、無料枠分は表示されないため、特に月初だと「表示する結果がありません」と表示されます。
「使用日による期間」から「先月」を選択します。
6.表示されたグラフで内訳を確認する
5で先月分のAPIキー別の内訳が表示されました。
ラベル列にはAPIキーの下4桁が表示されますので、どのキーをどこに使用しているか事前に一覧表を用意しておくと一目瞭然です。費用列・小計列に各キーの無料枠を超過した分の費用が表示されます。
最後に合計が表示されていますので、届いた請求書の合計と一致しているか確認しておきましょう。
※GCPのインターフェイスは、頻繁に更新されているので、確認する次期によっては多少手順が異なる場合があります。
今回の料金変更による課金は非常に残念ですが、Googleマップにはこれまでもこれからも、大変お世話になっているのは確かで、交通アクセスを案内する上で、Googleマップは欠かせない存在になっています。
本当にAPIが必要なのかどうか見直しを行って、必要であればマネジメントしつつしっかりと使用して、不要であればマイマップの埋め込みに切り替えるなどの判断が必要ですよね。筆者はこれを期にいくつかAPI利用を中止しました。