以前ご紹介した、「エリエール」ブランドの生理用ナプキン「エリス」を展開する大王製紙株式会社が実施する『meet my elis プロジェクト』。
“多様性のある社会の中でひとりひとりの生理に寄り添うため”に2022年4月発足したプロジェクトで、生理用品の入手にお困りの学生を対象に、生理用ナプキンが1年間無償で提供する「奨学ナプキン」が実施されました。
そのプロジェクト始動から1年。これまで行ってきた「奨学ナプキン」の効果や生理に関する課題を明らかにし、今後、より適切なサポートを行うことを目的に、「奨学ナプキン」や生理に関する最終アンケート調査が行われました。(奨学生に選ばれた学生を対象に、小学生から大学生まで計1,076名の方が回答。)
約9割以上が“変化”を実感!
1年間の奨学生期間を終え、ナプキンを受け取った奨学生に「奨学ナプキンを受け取るようになって生活に変化はあったか」と尋ねると、全体の約9割以上の方が「変化を実感した」と回答。具体的には集中力の向上や睡眠不足の改善など前向きな声が多く見られたとのこと。
人間関係に変化が起きた方もいたようで、学生生活の向上にも繋がることが分かりました。
奨学生の2人に1人が社会の生理に対する理解力に変化を実感
「社会の生理に対する理解」について尋ねると、「理解に変化があったと感じる」と答えた方が全体の約57.6%。奨学生の2人に1人が「理解に変化があった」と回答しています。
その理由として、「口コミサイトで自分と同じような悩みを持っていた」、「SNSで生理についての投稿を見かけることが増え、以前より話しやすくなった」などの意見が挙がり、インターネットを通して生理について話す機会が以前よりも増えたことを実感している人が多いことが明らかになりました。
今後の社会に“変化”を求める声が顕在化
最後に「今後社会に変わってほしいこと」について尋ねると、「人により痛みは異なるということを理解して欲しい」「生理痛で学校を休めるようにして欲しい」「金銭的なサポートを頼みたい」といった生理に関する様々な“本音”が浮かび上がってきました。
この調査結果をもとにより多くの方を支援するため、生理の有無を問わず社会が生理について理解し、オープンに話し合える環境を実現するため、2023年度も奨学生を募集することが決定しました。
期間は2023年4月11日(火)~5月19日(金)まで。
6月下旬頃に第1回目、10月頃に2回目、2024年2月頃に第3回目の奨学生を決定し、各回2,000名に生理用品が届けられます。
“生理の貧困”にお悩みの方は是非応募をご検討してみてはいかがでしょうか。