夏に気を付けたい近隣トラブルに関する調査
夏休みに入り、ご自宅のお庭などでバーベキューや花火などを楽しまれる方もいらっしゃると思います。家族や仲間・親戚で人数が多くなると、どうしてもテンションが上って大きな声を出しがちです。
近隣トラブル解決支援サービスを主要事業として展開する株式会社ヴァンガードスミスが行った調査によると、全国的に見ても「生活音/騒音」トラブルが圧倒的1位。2人に1人が経験者。という結果になりました。
経験したことのある近隣トラブル
やはり、トラブルで目立つのは音に関することがダントツですね。静かな住宅街では大勢で普通に会話していても、夜間ですと相当うるさく感じてしまいます。誰しもが経験のある事象ではないでしょうか。
今回一都二府六県と全国的に範囲を広げ再調査を行った結果、62.4%と全国的に見ても「生活音/騒音」が圧倒的に多く、地域に関わらず日常的に問題視されるトラブルであることがわかりました。トラブルの詳しい内容でも、「雨戸の開け閉めの音がうるさい」「ワンルームなのに大勢人を呼び宴会で騒ぐ」「大音量の音楽を流している」など一般的な生活音に加え、自身の気分が高まり制御がきかずに騒音を出してしまっているケースも多く見られたとのことです。
夏の帰省や友人を自宅に招くなどの「大人数での集まり」は3人に1人が不快
さらに夏休み期間に絞って調査を行った結果、夏休み期間の不快な行動として最も多くあがったものは「大人数での集まり」でした。夏休み中の不快な行動が「あった」と回答した人のうち、隣人に対し思ったものが38%、自身の不快に思われ指摘されたものが34%という結果となりました。お盆期間では帰省し、家族や親族と集まり食事をする際や、友人を自宅に招くなど集団での行動が声も大きくなり人の目に付きやすいと考えられます。
また、少数ではあるものの花火や風鈴の音など夏の風物詩を不快と捉える場合もあるようです。
■不快に思ったこと
■指摘された事
近隣トラブル相談窓口に相談のあった事例
- 【相談1.】複数人での騒ぎ声がうるさい。休みになり、家に親戚がきていたとのことが判明。
夏休みは親戚、友人が集まることが多く、騒音に関する相談も増えます。人が1箇所に集まると音が思っているよりも響きやすいことを認識する必要があります。 - 【相談2.】上階のベランダから水が垂れてくる。ベランダでプール遊びをしていたことが判明。
物件によってベランダ等の使用ルールが異なる為、事前に規約やルール等を確認する必要があります。特に集合住宅に住んでいる場合には規約で許可があっても、周囲へ迷惑がかからないよう配慮が必要です。 - 【相談3.】日中時間帯から夜間にかけても走り回るような音が響く。子供が夏休みに入り、家にいる時間が増え室内で遊んでいたことが判明。
長期休暇で元気が有り余るため、保護者側も防音対策や子供に対しての注意・監護を行い、周囲へ配慮して頂くことも必要です。一方で、幼い子どもへの制御は完全に行えないため、周囲の理解も必要です。
近隣とトラブルにならないためのポイント
近隣トラブルは、我慢や相手に伝わりづらいような意思表示をしても、相手に当事者意識がないままの状態で長期化していきます。しかし、当事者同士での話合いはトラブル悪化や突発的な事件へと発展する可能性もあります。近隣とのトラブル悪化を避けるため大切なポイントがあるとのこと。
①「早期のうちに相談」
事故や事件が起きてからでは手遅れな場合もあるため、不安・困った・気になるなどの早期の状態のうちにすぐに相談することで解決の幅が広がります。
②「近隣トラブルは、お互いの生活があると理解するのが大切」
生活スタイルの違いが、近隣トラブルの原因になることも多いため、自身の要求だけでなく、相手の都合等の確認、双方の譲歩や妥協点を見つけることが大切です。
③「当人同士でのやり取りでは、問題の悪化につながることもある」
感情が高ぶっている状態では話がまとまらず、具体的な解決に至りづらくなります。第三者を介し広い視野で物事を冷静に判断することで、より解決への近道ができます。
とのことです。コロナ禍からの開放感でいつも異常に騒ぎたくなる気持ちもわかりますが、気をつけたいところです。