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フィンランドでGoogleのデータセンターの排熱で地域暖房を賄う計画が進行中。

オフサイト熱回収プロジェクトがフィンランドに上陸

現在、さらなる省エネルギーやCO2削減のために、排熱の利活用が求められています。
高温排熱(200℃以上)は発電・蒸気等での利用が推進されていますが、低温排熱(80℃~200℃)は用途が限定されるうえ、「熱需要」との時間的・空間的ギャップ(ずれ)から活用できず、大部分が大気中に排気されているのが現状です。

世界各国にあるデータセンターも排熱を大気に放出しているのですが、その熱を回収し地域の暖房の熱源として利用しようというプロジェクトがフィンランド湾岸に建つハミナ データセンターで始まるそうです。

フィンランドのデータセンターから排出される熱は、無料で提供され、近隣のハミナにある地域暖房ネットワークに電力を供給し、地元の家庭、学校、公共サービス施設をカバー。フィンランドの地域における熱需要の80%に供給するとのことです。

ハミナデータセンター

AIの計算能力強化のため、10億ユーロ(約1700億円)かけてハミナデータセンターに規模を拡大することになっています。

現在このデータセンターは97%のカーボンフリーエネルギーで稼働しています。これは、回収された熱も97%カーボンフリーになることを意味しています。

システム概要

大規模なデータセンターですので相当量の熱が再利用できると思われます。日本でも是非お願いしたいものです。

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