エアバス「強い太陽放射」による不具合とは、太陽から降り注ぐ宇宙線の影響
エアバスによると、太陽フレアに伴う宇宙線によりデータの破損につながる恐れがあることが判明し、現在運航中のA320系列のうち、影響を受ける可能性がある多数の機体をエアバスが特定していました。
A320を37機保有するANAホールディングスは搭載されている飛行制御コンピューターのソフトウェア更新(ダウングレードらしい)を完了させています。
原因
旅客機が通常巡航する高度1万メートル~1万3000メートルでは、航空機は地上のおよそ100~300倍の宇宙線を浴びることになります。そして、太陽の活動が活発化してフレアが発生すると、照射される宇宙線がさらに爆発的に増加します。この宇宙線が半導体を通過すると、粒子の電荷でメモリや論理回路のビットが反転してしまうことがあります。これがシングルイベントアップセット(SEU)と呼ばれる現象で、半導体デバイスに大きな影響を及ぼします。
海外では宇宙線による事故が起こっており、2008年10月にはカンタス航空72便で、西オーストラリア州上空約1万1200メートルを巡航していたエアバスA330が意図しない機首下げを2回行い、乗客119人が負傷しています。
予定されているフライトがキャンセルになるのは色々なところに影響が及びますが、今回は事故を未然に防ぐことが出来たということで、致し方ないことかと思います。