日本郵便、配送をロボットで自動化。

オートロックシステム付きマンションなどの屋内での配送に、配送ロボットを活用する実証実験を、日本郵便が始めました。

ラストワンマイルの配送

image:(c) JAPAN POST Co.,Ltd.

この配送試行はオートロックシステム付きマンションなどの屋内でのラストワンマイル配送におけるロボットの可能性を検証するために日本郵便が実施するもので、検証に用いる配送ロボットとしてアスラテックの「RICE」が採用されました。

ラストワンマイルとは

「ラストワンマイル」は、もともと、通信業界で使われていた言葉です。「通信利用者の建物から最寄りの通信拠点施設までを接続する通信回線のこと」をいい、通信回線をすべての通信サービス加入者宅まで引き込むという事業目的から、「残りの1マイル」という意味で使われるようになりました。

ラストワンマイルという言葉は、物流の世界でも使われるようになり、最終拠点(物流センター、リアル店舗など)からエンドユーザーまで商品を運ぶ「配送」の最後の区間を意味します。

実験内容

実証実験では、複数台の配送ロボットとエレベーターおよび運行管理システムを連携、オートロックシステム付きマンション内での荷物配送を実施しています。

居住者宛ての荷物を配達員がマンションの入り口まで配送後、入り口から受取人の住戸の玄関までの配送を「RICE」が行います。RICEは、障害物や人などを回避しながら自律配送をします。

RICEが配送先の玄関に到着すると、受取人のLINEに到着の連絡と、RICEから荷物等を取り出すためのパスワードが通知されます。受取人が不在のときは、荷物を保持したまま一度マンション内の待機場所へ戻り、受取人から依頼があったタイミングで再配達を行ないます。

RICEがエレベーターを利用する際には、居住者と一緒に乗り込んだり、エレベーター内の人数が多いときは先に居住者が移動した後に再度エレベーターを呼び出すなど住民の生活に合わせた運用を行うことができます。

image:(c) JAPAN POST Co.,Ltd.


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