NIKEのCMは昔から印象的なものが多い。
筆者は特にサッカーやバスケのCMが記憶に残っているが、時代背景と視聴者心理を巧みに利用した、その構成と表現の素晴らしさに常に感動を覚える。
その中でも特に印象に残っているCMをご紹介。
以下はそのワンシーンだ。
そう。ロナウジーニョだ。
NIKEのCMといえば、もう一つ特筆すべきなのはその豪華な出演者たちだ。
多くのトッププレイヤーを抱えるスポンサーだからこそ成せる技なのか、時の超一流プレイヤーが余すこと無く出演しているのもNIKEのCMの特徴だ。
今回紹介するCMは、一人のサッカー選手がプロになり、トッププレヤーに上り詰める人生を、終始一人称視点で描く動画となっている。
CMはこちら
主なストーリーは・・・
- ベンゲル監督にスカウトされ、アマチュア・サッカーからプレミア・リーグのアーセナルに入団。
- 初の公式戦、マンチェスター・ユナイテッドとの試合で途中出場するも何も出来ずに悔しい思いをする。
- 嘔吐(嘔吐シーンがあります)するようなハードな練習に打ち込み、徐々に活躍していく。
- プライベートでは、美しい女性に取り囲まれるようになる。
- ハードな練習(また嘔吐)を熟しながらも、高級車も手に入れ、実家に帰るとお祭り状態。
- バルセロナとの対戦では、ロナウジーニョの前に悔しい敗北を喫する。
- ついにオランダ代表となり、クリスティアーノ・ロナウド率いるポルトガルと対戦する・・・。
となっている。
ルーニー、クリスティアーノ・ロナウド、ロナウジーニョなどが出演。監督は映画監督としても有名な、ガイ・リッチーが務めている。
およそ3分のCMだが、ここに最高を極めた一人のサッカープレイヤーの人生が詰まっている。
栄光だけでなく、苦難と挫折も描かれ、ロナウジーニョなどの超一流プレイヤーとグラウンド上でのせめぎ合い、練習、プライベートと、臨場感たっぷりの一人称視点に鳥肌が立ってしまう。
人生を描いたストーリーに、感じることは人それぞれあるだろうが、単に新製品を売ろうというのではないこのCMが、NIKEというブランドイメージを強く押し上げているのは間違いない。
いつも感動を与えてくれるCMを作ってくれてありがとう。そんな感謝すら感じてしまうほどだ。