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【サッカー UEFA EURO 2020】エリクセンのアクシデントに驚愕も、その後のエピソードに号泣, etc.

普段はサッカーに興味もない私ですが、夫と息子が大のサッカー好き。中でもヨーロッパのチームが好きで、もちろんサッカーゲーム(ウイニングイレブン)も大好き。いつもテレビを占領され恨めし気に二人を眺めている私ですが、ここ最近一緒になって「UEFA EURO 2020」を観ていると、ド素人ながらもサッカーというスポーツの素晴らしさが少し分かったような気がします。

それはやはり、デンマークのエリクセン選手のアクシデントが大きな理由です。今回は、サッカーに全く興味のなかった私が、「サッカーって、スポーツってこんなに尊くて素晴らしいものなんだ」と思うようになったいきさつをご紹介します。

UEFA EURO 2020とは?

コロナ禍で1年延期して開催された「ヨーロッパで一番強い国はどこか決める4年に一度の大会」。サッカーファンにとっては寝る間を惜しんででも見たい、待ちに待った大会です。

 

6月25日現在、すでに参加24ケ国が6つのグループに分かれて行われたリーグ戦を終え、いよいよ明日6月26日からは決勝トーナメントがスタートします。ヨーロッパサッカーのレベルの高さやトッププレイヤーたちの妙技など、スポーツの楽しさ・素晴らしさを感じる激戦が繰り広げられています。
(個人的には、イケメンも選手も多いということで目の保養にもなっています。)

我が家では、この「UEFA EURO 2020」の全試合を観るためだけにWOWOWに入りました。時差があるので夜中の中継もありリアルタイムで全試合を観ることはできないので、「全試合観るんだ!」と録画容量を開けるために、これまでのドラマなどを削除し、準備万端で「UEFA EURO 2020」を迎えました。

デンマークの悪夢と奇跡

エリクセンのアクシデント

UEFA EURO 2020を語るうえで、後世まで語り継がれるであろう出来事が起こったのは6月13日に行われたグループステージ第1/3節のデンマーク×フィンランド戦でした。開幕ムードが冷めやらぬ盛り上がりを見せる熱い試合が進む中、前半42分、一人の選手がピッチに倒れ込む姿に世界が凍り付きました。

倒れたのは、これまで華麗なテクニックで試合を運んでいた世界でもトッププレイヤーのデンマークのMFクリスティアン・エリクセン。一体何が起きているのかわからず、ざわつく観客。選手らが駆け寄り、更にメディカルスタッフがAEDを持って駆けつけます。

日本時間の夜中に開催の試合だったので、我が家では朝から録画したものを観ていました。目を開き微動だにしないエリクセンの横たわった姿と、心臓マッサージの様子が映し出され、あまりのショックに夫も息子も言葉を失いました。どうやら、エリクセンは突然の心肺停止状態で倒れた模様。最悪な結末を誰もが予想していたと思います。チームメイトが腕を組み横たわるエリクセンを囲む姿は、観客やメディアなどのあらゆる視線からエリクセンを必死に守っているようも見えました。

実況中継のアナウンサーも言葉を失い、会場を映し出す時間だけが流れていきます。

早急な対応と世界中の人々の願いが届いたのか何とか意識を回復し、タンカで病院へと運ばれたエリクセン。中断された会場では、敵味方を超えた両国のサポーターからの「エリクセンコール」が響き渡っていました。

その後、試合は再開されましたが、フィンランドが得た1点のシュートを決めた選手も、表情は明るいものではありませんでした。

ルカクのエール

エリクセンのアクシデントの直後に別の会場で行われた同グループのベルギー×ロシア戦。

エリクセンと同じクラブチームで活躍するFWのロメロ・ルカクは見事なシュートでゴールを決めた後、喜び駆け寄る仲間を制止し、一人カメラの前に進み「クリス、クリス、愛してるよ!」と大声で叫びました。病床の同士にエールを送るその映像は、大きな感動を呼びました。

この試合で2ゴールを決めたルカク率いるベルギーが3-0の快勝で初戦を飾り、マン・オブ・ザ・マッチに輝いたルカク。試合後、このようにコメントしています。

「試合は楽しめた。でも、チームメイトであるクリスティアン・エリクセンのことが頭から離れず、プレーするのが難しかったんだ。彼の健康を願い、今回のパフォーマンスを彼に捧ぐ」

対ベルギー戦・前半10分に起きた感動のエール

デンマークはチームの柱を失ったまま6月18日、ベルギー戦を迎えました。

試合前、両チームの大きなユニフォームを掲げる定番のセレモニーでは「ERIKSE」の名前が。ベルギーの選手からは回復を願う寄せ書きが手渡され試合が始まりました。

しかし、開始早々ボールの動きが止まります。何かのアクシデントか?エリクセンの一件以来、プレー中に誰かが倒れたりうずくまったりすると、過剰に心配してしまうようになりました。

画面に映し出されたのは、両選手が足を止め、空を仰いで拍手を送り、会場からは「エリクセンコール」が響き渡る様子。実は、彼の背番号10にちなんで試合開始10分に合わせ、会場から1キロ離れた病院にいるエリクセンにエールを送るものでした。


敵も味方も、選手もサポーターも、審判もスタッフもエリクセンを想い、1分間拍手を送り続けるその姿に号泣。

その後、デンマークは仲間に勝利を届けようと奮闘するも強豪ベルギーにはかなわず2-1で敗れました。

奇跡の勝ち点3

エリクセンが不在の中、追い詰められたデンマークは、グループ最下位でロシア戦を迎えました。この試合で1点差以上で勝利し、同じグループリーグの勝敗次第で決勝リーグ出場が決まるという、まさに背水の陣での戦いです。

チーム一丸となってピッチを駆け回りボールに食らいつき、想いを繋いだデンマーク。なんと、試合は4-1でデンマークの勝利!大会初勝利にして、グループ最下位から奇跡の勝ち点3を得て、グループ2位で決勝リーグトーナメントへの切符を掴んだのです!!

世界ランク10位のデンマークは強豪とは呼べないものの、アクシデントから這い上がったチームワークと勝利にかける熱い想いは、さらなる大きな奇跡を生むかもしれません。決勝トーナメントでのデンマークの活躍に期待しています!

【おまけ】チッチ・チッチのクロアチア

試合を観ていて思わず家族で大爆笑したのが、クロアチア戦でのアナウンサーの実況です。先日行われた、対スコットランド戦での得点シーンの実況を文字に起こしたのがこちら。

「さあ前半17分、ブロゾビッからモドリッへ。右サイド、ユラノビッからゴール前、ペリシッ が頭で落としてブラシッ、ゴーーーーーーール!」って、「ッチ、ッチ、ッチ、ッチ、ッチ」が続き、もうカオス状態!

ある姓氏研究家によると、この「~ッチ」は、「~の息子」という意味で、スラブ系諸国では広く使用されているそうです。

今大会のクロアチア代表選手26人中、なんと16人が「~ッチ」!そして、監督もズラトコ・ダリッチ
選手らは大真面目に戦ってますから笑うのは失礼な話かもしれませんが、実況を聞いてるだけで可愛らしくて癒されます!

クロアチアはめでたく決勝トーナメントへの出場を決めていますので、まだまだ実況が楽しめますよ!是非、6/29(火)1:00からスペイン戦、ぜひ見てッチ!

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