今日8月6日は、広島に原爆が投下されて75年目を迎えます。NHKの番組を観ていたら、とても興味深い取り組みを見つけました。#ひろしまタイムラインです。
「もし戦時中にSNSがあったら、なにをつぶやいていたんだろう・・・」、1945年の広島に実在した3人の日記を基に、2020年に広島に暮らすメンバーが日記の日付に合わせてTwitterでつぶやいています。
登場人物は年齢も性別も違う一郎さん、やすこさん、シュンちゃんの3人。
中国新聞記者。廣島県庁等で地方行政および軍政を取材。六月、大手町から府中町へ疎開。妻と義姉と三人暮らし。趣味はクラシック鑑賞、俳句。ただ最近は句を詠む気持ちになれない。 記者として世の中を冷静に見ているつもりだが、時にはひと言物申したくなることも…。 #ひろしまタイムライン pic.twitter.com/rnQKkVJuEe
— 一郎@ひろしまタイムライン (@nhk_1945ichiro) June 14, 2020
26歳主婦,結婚2年目,初めての妊娠中
女子学習院卒,東京大久保生まれ→結婚で京都左京区→廣島の緑井(夫の実家)に疎開中。軍医の夫つぐおは福岡の折尾に出征。絵を描くことや刺繍が好き、甘いものも好き。宝物は7歳から続ける日記。毎日を丁寧に。日々の記録をつづっています。#ひろしまタイムライン— やすこ@ひろしまタイムライン (@nhk_1945yasuko) July 31, 2020
昭和六年山形県生まれ、八歳より廣島で過ごす十三歳。廣島高等師範学校附属中学校一年北組の副級長。
七月二十日から、母、父の暮らす廣島市を離れ、賀茂郡原村に農村出動中。北組の皆と教順寺にて共同生活をしている。
よく絵を描き、時には漫画を描く。#ひろしまタイムライン #広島— シュン@ひろしまタイムライン (@nhk_1945shun) August 4, 2020
配給で米を貰う日はとても楽しみだったこと、戦時中でもビールは飲めたらしくグラスではなく竹のコップで飲んでいたこと、それぞれの目を通した戦時中の市民の生活の様子がよくわかります。きっと昔の日記の言葉は現代ではちょっとわかりづらい部分もありますが、上手に言葉を選びながらつぶやいているんでしょうね。
そして今日、8月6日の様子は読んでいて胸が締め付けられます。本当に一つ一つの場面がリアルにつぶやかれていて、戦争の悲惨さを伝えてくれます。