LGBTの児童生徒に寄り添う「アライ先生」

LGBT(レズビアン女性同性愛者・ゲイ男性同性愛者・バイセクシャル両性愛者・トランスジェンダー性同一性障害を含む心と身体の性が一致しない人)の味方・アライ先生をご存じですか?

アライ先生とは?

アライ先生とは、認定NPO法人 ReBitが提唱するLGBTの小中学生のために専門的な知識を学んだ先生たちのことです。「理解者・同盟」を指す英単語「Alliance(アライアンス)」に由来し、認定NPO法人 ReBitが制作した教材などでLGBTについて学び、それを授業に活かしたり子どもたちの相談に乗ったりすることができます。

日本の人口の7.6%がLGBTという調査結果も

2015年電通総研ダイバーシティラボ調べでは、日本では人口の7.6%がLGBTという結果が出ています。約13人に1人の割合です。ということは、小中学校の40人のクラスでは3人がLGBTの子どもたちだという計算になります。少人数ではありますが、統計的にみるとけっこう身近に存在するものなのです。

日本の子どもたちの幸福度は低い

最近ユニセフが7年ぶりに発表した「子どもの幸福度」についての報告書では、日本の子どもは「精神幸福度」について、調査された先進・新興38か国中37位と最低レベルでした。自殺率の高さや、生活の満足度が低いことが理由とされています。その調査結果とLGBTの子どもたちの問題との関連性は証明されていませんが、性同一性障害者の約70%が自殺を考えるという深刻な数字も出ています。

アライ先生の勉強は無料でできる

認定NPO法人 ReBitでは、中学生用と小学生用に用意された資料を無料でダウンロードでき、またそれらは授業でも使うことができます。他にも、中学生用には映像DVDやハンドブック・配布資料などをまとめたの製品パッケージを無料で送付しています。先生以外の方も請求できるということで、小中学校に寄付することもできます。

 

以前、子どもの学級懇談会で先生が、LGBTの子どもたちに配慮した取り組みを実施しているとの報告がありました。「男らしく」「女らしく」と言ったワードを使わない、学校生活の中で性について違和感を感じる時は相談してほしい、LGBTの存在について子どもたちの理解が進むよう授業でも取り組んでいることなどです。正直、LGBTが身近でない私にとっては驚きでしたが、その感覚が誰かを傷つけていることに気付きました。孤独を抱え一人で悩む子どもたちが、アライ先生と出会い、自分らしく生きられる社会になるよう願います。

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