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はじめての職質

先日、人生で初めての職務質問(以下 職質)を受けました。自分で言うのものなんですが、これまで真面目に生きてきたので犯罪とかで警察のご厄介になることはなく、ましてや職質を受けることなんて私の人生に無いんだろうなと思っていたので、思い出すだけでも心臓がバクバクします。

 

職質とは?

職務質問、略して『職質』。ウィキペディアによると、「警察官職務執行法第2条に基づき、日本の警察官が異常な挙動その他周囲の事情から合理的に判断して何らかの犯罪を犯し、若しくは犯そうとしていると疑うに足りる相当な理由のある者又は既に行われた犯罪について、若しくは犯罪が行われようとしていることについて知っていると認められる者を停止させて質問する行為。」とのこと。

よく芸能人が、いかつい風貌のせいでこれまで何回も職質を受けたという鉄板ネタがありますが、私もそんなイメージでした。まさか、どこから見ても普通(女性、アラフォー、既婚、どこにでも居そうな一般ピーポー)な私が職質を受ける日が来ようとは・・・。

状況

私が職質を受けたのは、時刻は夜中の12時半頃で、家の近所の道路上です。

当時私は、飲み会から歩いて帰っている夫から迎えに来てと電話があり、車で迎えに行き道で夫を拾い乗せて帰っているところでした。

対向車線からパトカーがやってきてすれ違い、その直前に夫を拾っていた私はUターンのため公共施設の駐車場に入るため右折し、別の入り口から左折で出ようとしていました。すると、先ほどすれ違ったパトカーが右手からやってきて一旦停止の場所だったので私は車を停止させパトカーが通り過ぎるのを待っていました。

「ちょっと停まってください」

その時です!突然パトカーからスピーカーで、「ちょっと停まってください」
「え?私何かした?ちゃんと一旦停止でパトカーを行かせようとしてたよね?なんで?」とパニック!
しかもパトランプ回ってるし、どうしよう何されるんだろうと心臓バクバク・・・!!!

パトカーの助手席から警察官が降りて、こちらに近づいてきます。
窓を開けると、そこには20代後半ぐらいの男性警察官。

警察官「ちょっと、お話よろしいですか?職務質問にご協力お願いします。」(笑顔の警察官)
私     「はい・・・(え?職務質問?飲酒運転の確認じゃなくて?何?なに?NANI!!!)」


警察官「今、何されてたんですか?」
私     「夫が飲み会からの帰りで、家は近くなんですが迎えに来て、それで乗せて帰ってるとこです・・・」
警察官「あ、そうですか・・・。」

中の様子を確認する警察官。(少し怪しんでる風・・・)
私すっぴんにパジャマ、助手席には酔っぱらってニコニコ上機嫌な夫。
更に無言で車の中を見つめる警察官。(あ、これ本当にただのお迎えの様だな)

そこへ、別の警察官も近寄ってきます。
警察官「あ、旦那さんのお迎えだそうです。大丈夫だと思います。」と報告。

警察官「ご協力ありがとうございました。安全運転でお帰りくださいね。」
私     「はい・・・」
夫     「お疲れ様でーす!」

私     「ちょっ、なんで!?私何か怪しかったのかな?」
夫     「びっくりしたね~!職質ってあんな感じなんだね!(ニコニコ)」

恐らく時間にして1分も無かったはずですが、初めての職質に家に帰ってからもドキドキが止まらず、なかなか寝付けませんでした・・・。

 

確かに私の行動は怪しかった・・・

翌日、職場で同僚に昨夜の「はじめての職質」を報告したところ、
「あ~、同じ経験ある。パトカーとすれ違った直後に目的地に行くためにたまたま右折したんだけど、パトカーに追いかけられて職質されたことがある。」とのこと。

えー、これってあるあるなんだ!

同僚曰く「パトカー見て路地に入ったり路肩に停めたりして通り過ぎるのを待ってたりすると、それがパトカーを避けるような行動として怪しく映るから、よく停められて職質されるんだよ。」

なるほど~!私としては、どうして職質されたのか同僚と話すまで謎だったんですが(いや本気で・・・)、確かに私の行動は怪しかった・・・。パトカーとすれ違った直後に右折(ん?今すれ違った車曲がった?)、ましてやその直後パトカーが通りすぎるのを待っていた(さっき曲がった車、なんでここから出てくるん?)ということですもんね。まさに、前述した『異常な挙動その他周囲の事情から合理的に判断して何らかの犯罪を犯し、犯そうとしていると疑うに足りる相当な理由のある者』に見えます。そりゃ警察官も、『これ職質行ってきます』になります。

暗い夜道にすれ違った車の直後の動向をチェックし判断するなんて、日本の警察官の危険察知能力に感服しました!
紛らわしいことして、すみませんでした!

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