2022年8月6・7日の日程を中心に、ボーイスカウト日本連盟の「第18回日本スカウトジャンボリー(18NSJ)」(以下日本ジャンボリー)が開催されました。
我が家は夫と息子がボーイスカウト。夫は指導者の立場で、息子はボーイ隊としてこの日本ジャンボリーに参加しました。私自身のスカウト活動は夫・息子の活動を妻・母としてお手伝いする程度ですが、20年近くボーイスカウトに接してきた中で、ボーイスカウトや今回の日本ジャンボリーについて思うことなどを備忘録として書き記していきます。
ボーイスカウトとは?
野外活動がメイン
ボーイスカウトを深く知るまでは、「制服着た少年たちが募金活動している」イメージしかなく、他にもマラソンの沿道整備やあの独特の制服のインパクトが強かったのですが、そもそもボーイスカウトとは、ざっくりいうと青少年の野外活動がメインの団体です。(ざっくりしすぎて怒られそうですが・・・)
メインとなる野外活動も季節ごとに色々あり、ハイキングやみかん狩り、冬山の登山、野外料理、電車に乗っての遠出や、川遊び・海水浴など、年齢に合わせたプログラムを大人のリーダーたちが考えて実践しています。
またまたざっくりいうと、夏のキャンプに向けて日々様々な訓練を重ねつつ、他にも社会奉仕活動なども行っています。
ちかいとおきて
ボーイスカウトの根幹となるのが『ちかいとおきて』です。
ー ちかい ー
私は名誉にかけて次の三条の実行をちかいます
一、神(仏)と国とに誠を尽くしおきてを守ります
一、いつも他の人々をたすけます
一、からだを強くし心をすこやかに徳を養います
ー おきて ー
1 スカウトは誠実である
2 スカウトは友情にあつい
3 スカウトは礼儀正しい
4 スカウトは親切である
5 スカウトは快活である
6 スカウトは質素である
7 スカウトは勇敢である
8 スカウトは感謝の心をもつ
入隊する時にはこれを宣誓しなければならず、活動の時には毎回復唱して確認を行っています。
活動の中で大人のリーダーが子どもたちを指導するときにも、この「ちかいとおきて」に立ち返り、反省や改善を促し、すべてのスカウト活動のベースとなっています。
ボーイスカウトと信仰
ちかいの中に「神・仏」とありますが、ボーイスカウトは信仰(宗教)と深く結びついています。
100年以上の歴史があるボーイスカウトは、世界では172の国と地域で5,700万人以上、日本では団と言われる活動母体が約2,000あり約9万人が活動しています。
その団の母体となるのが実は宗教団体が多く、例えばキリスト教の教会や仏教のお寺などがボーイスカウト活動の拠点となっています。
ちなみに、我が家は仏教のお寺が拠点のボーイスカウトに所属していて、集会ではお坊さんのお話があったりお盆やお正月などはお寺行事のお手伝いなども活動の中に含まれます。全ての団が宗教団体が母体ではありませんが、仏教やキリスト教の他にも金光教や世界救世教・天理教や神道(神社本庁)・立正佼成会などがあります。
また、スカウト活動の中でも「宗教儀礼」というものあり、キャンプ時のプログラムの一つとして奨励されているので、キャンプ地でお参りなどが行われます。
ボーイスカウトになるには?
まずは最寄りの団探しから
先述したように、日本のボーイスカウトは団と呼ばれる活動母体が約2,000あり、全国各地に存在しています。
もしボーイスカウトに興味があって見学などをしてみたいなら、まずは住んでいる地域にボーイスカウトがあるか調べてみてください。
ボーイスカウト日本連盟の公式HPに『お近くの団を探す』ページがあります。
また、近くにボーイスカウトをしている知り合いがいたら気軽に聞いてみてください。信仰が違っていても受け入れてくれる団もありますし、見学も随時受け付けていると思います。
またHPには様々動画もありますので、ぜひご覧ください。
5つのクラス
ボーイスカウトには年齢に応じて5つのクラスがあります。
①ビーバースカウト 小1~小2
②カブスカウト 小3~小5
③ボーイスカウト 小6~中3
④ベンチャースカウト 高校生
⑤ローバースカウト 18才~25才
また入隊するタイミングは団によって様々で、小中学校の進級に合わせて4月入隊の団もあれば、以前は9月が進級のタイミングだったのでそれを続けている9月入隊できる団もあります。
息子の場合は、一番小さいクラスのビーバースカウトに年長の9月から入隊しました。
費用について
ボーイスカウトの活動には、リーダーと呼ばれる研修を受けた指導者がいます。昔ボーイスカウトしていた少年が大人になり、指導者になるパターンが多いですが、自分の子どもが入隊してそれをきっかけにスカウト活動に参加するようになりリーダーの資格を取る人もいます。
小さいクラスには子育てを経験した女性リーダーが充実していますし、安心して小さいお子さんでも活動に参加できます。
またリーダーは基本ボランティアです。日々の活動は、月に2回程度の日曜日にそれぞれ団の拠点で行われますが、夏のキャンプなどにはわざわざ仕事を休んで指導をしています。
なので、ボーイスカウトの活動費用はスポーツクラブなどに比べると格安です。
ただ、入隊時に制服を揃えたり、年に1度のボーイスカウト日本連盟への登録費、またはキャンプ時の参加費などはかかってきますが、我が家の場合は月500円の隊費が基本です。
制服も、お下がりが貰える場合もありますし、登録費など大きな出費があるときは活動母体の教会やお寺などからの補助を受けられる場合もあるので、リーズナブルに活動ができるのは嬉しいですね。
女の子もOK!
よくある質問で「女の子は入れますか?」とありますが、答えはyesです!厳密にいうと、ガールスカウトという団体もあり、我が家の団にはボーイスカウトとガールスカウト両方あるので女の子はガールスカウトに入隊しています。ただ、ガールスカウトの数はボーイスカウトに比べて少ないので、近くにガールスカウトが無い場合などはボーイスカウトでも女の子を受け入れる団もあります。
今回は、ボーイスカウトの組織全体について詳しくお伝えしましたが、次回も様々なスカウト活動やスカウト活動と深く結びついているソング(歌)などについてご紹介していきたいと思います。