若者定住促進住宅湯本団地
岩手県西和賀町が、40歳以下の若者世代を対象に整備した「若者定住促進住宅 湯本団地」。 入居を検討する方が必ずと言っていいほど驚くのが、リビングや洗面所から浴室が丸見えの「ガラス張りユニットバス」です。
「なぜこんなに開放的なの?」という疑問に対し、その裏にある建築的意図と、雪国ならではの合理的な理由を解説します。

©2022, IWATE NIPPO CO.,LTD.
「狭さを感じさせない」視覚的な空間マジック
地方の公営住宅とはいえ、専有面積には限りがあります。
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圧倒的な開放感: 壁を透明にすることで、視覚的な境界をなくし、実際の平米数以上に部屋を広く見せる効果があります。
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ホテルのような非日常感: 毎日使うお風呂を「ただの設備」ではなく、リラックスできる「デザイン空間」へと昇華させています。
「冬の暮らし」を明るくする採光の工夫
西和賀町は、冬になると数メートルの雪に覆われる国内屈指の豪雪地帯です。
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貴重な光を部屋の奥まで: 冬場のどんよりとした空模様の中でも、窓からの光を浴室越しに部屋の隅々まで届ける設計になっています。
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ヒートショック対策と心理的効果: 明るく開放的な水回りは、冬の閉塞感を和らげ、精神的な豊かさを提供してくれます。
湯本温泉の文化を「現代の住まい」へ
湯本団地があるエリアは、古くからの温泉地。
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「見せる」文化の現代版: 温泉地の開放的な雰囲気を受け継ぎつつ、若者世代が好む「スタイリッシュなデザイナーズ物件」として、町の定住促進への本気度を象徴しています。
入居者が実践する「スケスケ」克服法
「やっぱり来客時に気になる……」という方のために、実際の入居者は以下のような工夫で自分らしくアレンジしています。
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防水カーテン&ブラインド: 浴室の内側に突っ張り棒で設置。使う時だけ閉めれば、普段の開放感は損なわれません。
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デザインフィルムのDIY: 100円ショップやホームセンターの曇りガラスシートを、自分好みの高さまで貼ることで、「隠しつつ光を通す」絶妙なバランスを実現。
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植物を配置: 浴室の境界に観葉植物を置くことで、ナチュラルな目隠しとして活用する上級者も。

© KAHOKU SHIMPO PUBLISHING CO.
西和賀町が提案する「新しい地方の暮らし」
西和賀町の「若者定住促進住宅」がガラス張りなのは、単なる奇抜さではなく、**「厳しい冬を、いかに明るく、広く、豊かに暮らすか」**という問いへの、建築的な回答です。
この住宅は、40歳以下という条件を設けることで、同じ世代がコミュニティを作りやすい環境も整えています。西和賀の豊かな自然と、この洗練された住空間。あなたなら、この「開放感」をどう楽しみますか?