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【ボーイスカウト】コロナ禍で初の分散型日本ジャンボリー開催!スカウトママの備忘録②

2022年8月6・7日の日程を中心に、ボーイスカウト日本連盟の「第18回日本スカウトジャンボリー(18NSJ)」(以下日本ジャンボリー)が開催されました。
我が家は夫と息子がボーイスカウト。夫は指導者の立場で、息子はボーイ隊としてこの日本ジャンボリーに参加しました。私自身のスカウト活動は夫・息子の活動を妻・母としてお手伝いする程度ですが、20年近くボーイスカウトに接してきた中で、ボーイスカウトや今回の日本ジャンボリーについて思うことなどを備忘録として書き記していきます。

スカウトとソング

ソングとは?

「ソング」とは、その名の通り「歌うこと」ですが、スカウトにとってソングとはスカウト活動の楽しさや喜び、またスカウトの精神を共有する重要なツールであり歌集も存在するほどで、スカウトはソングと共にあると言っても過言ではありません。

こちらは息子が持っている「ボーイスカウト歌集」で、初版は昭和25年4月1日と古く、これまでに合本や改定が行われ、これは平成30年8月31日の21刷のもので、およそ200曲が収められています。

厚さ約290ページで、なかなかのボリュームです。スカウト活動ではこの歌集を常に持ち歩き、日々の集会などで歌いながらレパートリーを増やしていきます。
では、代表的なソングや私個人のお気に入りのナンバーを3曲ご紹介しましょう。

①花はかおるよ(連盟歌)

この歌は、スカウトに入隊したらまず覚える歌で、歌詞は2番からなります。
スカウト活動には、セレモニーという言わば「開会式・閉会式」のような会があります。集会の始まりや終わり、大事な記念行事の開会式などで、そこでまず歌うのがこの「花はかおるよ(連盟歌)」です。
分かりやすく言うと、学校行事での「校歌」のような位置づけですね。

作曲したのは、「赤とんぼ」や「ペチカ」といった多くの童謡などを生みだした日本を代表する作曲家・山田耕作です。

         
♪歌詞
① 花は薫るよ 花の香に
  日は輝くよ 日の光り
  われらに名誉の重きあり
  薫りか 光りか ああ名誉
  名誉 名誉
  重きぞ 名誉 フレィ フレィ フレィ
  スカウトわれらの 名誉ぞ重き

② 眼開きて 見きわめよ
  耳そばだてて ききただせ
  われらに不断の準備あり
  手足に 心に ああ準備
  準備 準備
  固きぞ 準備 フレィ フレィ フレィ
  スカウトわれらの 準備ぞ固き

ちょっとここで自慢なんですが、息子は一番小さいクラスのビーバースカウトから始めたので、入隊式に備えてこの「花はかおるよ」を練習していました。一緒に入隊した他の子どもたちは、入隊式で初めてこの歌を知るので歌えないのが当たり前なんですが、息子は入隊したばかりで大きな声で歌っていたのでリーダー達に驚かれすごく褒められました。それが嬉しかったみたいで、息子はスカウトソングが大好きになりました。

②永遠のスカウト

スカウトのソングは、セレモニーで歌うもの、キャンプやハイキングで歌うもの、大きな大会の記念歌など様々なジャンルがありますが、この「永遠のスカウト」は壮大なスカウト精神を謳ったもので、最初聞いた時はそのスケールの大きさというかスカウトとはこんなに神聖なものなんだとびっくりしました。

         

♪歌詞
① 一度スカウトに
  ちかいをたててなりし身は
  いつもいつもスカウトだ

② 一度スカウトに
  ちかいをたててなりし身は
  いまのいまもスカウトだ

③ 一度スカウトに
  ちかいをたててなりし身は
  死ぬときまでスカウトだ

④ この世のスカウトに
  命捧げてつかえなば
  死して後もスカウトだ

いかがですか?特に4番の「死して後も」というのが特に印象的です。
ちなみに、スカウトの制服は正装で、スカウトの方の結婚式や葬儀の冠婚葬祭には制服で参列したりします。また亡くなった方がボーイスカウトの制服で棺に入ることもあり、歌詞通りに「死して後も」を体現しています。

この曲は、よく入隊式で歌われますが、一番小さい子たちは5・6歳で入隊するのでその姿を見ると、「ああ、今日からこの子たちのスカウト人生が始まるんだな。楽しいことがいっぱいあって、大人になってもずっとスカウトを続けてほしいな」と感慨深くなってしまいます。

③10種野営料理法

スカウト活動で欠かせないのが「野外料理」です。年齢の低いクラスは大人のリーダ―達がキャンプのご飯などは作りますが、ある程度の年齢になれば、メニュー決め・買い出し・釜土などの調理場の準備・火起こし・から調理まで全て自分たちでしなければなりません。

この歌は、キャンプでの野外料理の際に便利な、調理法が分かるソングになっています。もともとは、アメリカスカウトで作られた歌で、それを日本版に歌詞をアレンジしたもののようですが、なんと10番まであります。

1、おみおつけ(お味噌汁)
2、さつま汁
3、ハンターズシチュー
4、ライスカレー
5、茶めしがゆ
6、やきめし
7、おぞうすい
8、五目めし
9、ちらしずし
10、八宝菜

しかも、2泊から3泊のキャンプを想定して、最後は余った材料を全部入れてしまうという歌詞になっていて、とてもユニークです。

こちらの動画では、10種のうち3種を実際に作った様子をまとめてあります。歌詞に忠実に、ノリノリで作っている楽しい動画になっています。

         

この歌は最低限の調理の進め方を紹介したものなので、材料や調味料を増やしてみたりのアレンジはしていいものだと思います。いや、多分しないと今の子どもたちにとっては味がシンプルすぎてなかなか食べてくれないかと・・・。

ソングはあくまで共通理解を深め、結束を固めるものなので、そのあたりはゆるーくみてください。


今回はソングだけの紹介となりましたが、スカウトのソングは本当に奥が深くて楽しいものです。
スカウトあるあるなんですが、このように活動自体に歌が身近にあるせいか、スカウト達は歌うことが大好きで、また上手です。基本伴奏なしのアカペラで歌いますが、やっぱりキャンプファイヤーなどでは楽器があったほうが盛り上がるので、ギターが弾ける人もいます。
ちなみに夫もギターが弾けますが、きっかけはスカウトのリーダーから教えてもらったんだそうです。

次回は、スカウトの制服や入隊式・上進式などについて詳しくご紹介します。お楽しみに♪

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