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【ボーイスカウト】コロナ禍で初の分散型日本ジャンボリー開催!スカウトママの備忘録④

2022年8月6・7日の日程を中心に、ボーイスカウト日本連盟の「第18回日本スカウトジャンボリー(18NSJ)」(以下日本ジャンボリー)が開催されました。
我が家は夫と息子がボーイスカウト。夫は指導者の立場で、息子はボーイ隊としてこの日本ジャンボリーに参加しました。私自身のスカウト活動は夫・息子の活動を妻・母としてお手伝いする程度ですが、20年近くボーイスカウトに接してきた中で、ボーイスカウトや今回の日本ジャンボリーについて思うことなどを備忘録として書き記していきます。

スカウト最大のイベント『キャンプ』

訓練の集大成

ボーイスカウトでは、夏休み中にキャンプが行われます。各学年によって日程が違いますが、一番小さいビーバースカウト(年長~小2)でも2泊3日、学年が上がっていくと3泊4日になっていきます。
このキャンプはこれまでの訓練の集大成で、野外料理やハイキングなど日々の活動の中で取り組んできたことを活かすプログラムとなっていて、大きく成長が見られるビッグイベントです。
(写真左はキャンプでの朝礼の様子、右は調理場となる「立ちかまど」です。)

予備キャンプ

夫と息子のボーイスカウトでは、キャンプの前に『予備キャンプ』という練習を行います。訓練の中である程度キャンプに向けた準備はしていきますが、やはり本番を想定したプログラムを一度体験しておくことで、本人もまた保護者も安心してキャンプに臨むことができます。
子どもを預かるリーダーたちにとっても、食物アレルギーや服用している薬、食事のスピード、更に几帳面やおおざっぱといった個性に至るまでの確認はとても大切で、特に初めてのキャンプとなるビーバースカウトは必ずこの予備キャンプに参加してもらうことになっています。
私がビーバースカウトのリーダーをしていた時は、初めて寝食を共にする予備キャンプは緊張しましたが、普段とは違う一面も見れてとても楽しかったです。特に、寝た後の寝顔は可愛くて、普段は手のかかる子でも天使に見えます。
また保護者に向けては、この予備キャンプの後に保護者会が開かれ、キャンプの日程や内容、準備物や注意事項などが伝えられます。

親子スカウトあるある

ボーイスカウトのモットーに「そなえよつねに(備えよ常に)」もあるように、キャンプの準備はあらゆることを想定しかつ最小限の荷物で臨まなければならず、準備はなかなか大変です。キャンプの3・4日前から我が家の一部屋は、所狭しと様々なキャンプの荷物が並べられ、準備が本格化していきます。

今年の夏までボーイ隊に所属していた息子、そして夫はボーイ隊の副隊長、そう親子で同じ隊に所属していました。スカウト活動の時は上下関係がはっきりしていますが、さすがに家でそれを引きずることはありません。しかしキャンプの準備となると、夫が鬼の副長となり、空気がピリピリします。

余計な物があれば容赦なく外され、また足りないものがあると厳しく指摘、そして準備の取り掛かりが遅いと「キャンプなめてんのか?!」と説教が始まります。

小さい頃は母である私と一緒に準備していましたが、ここ最近は本人や夫に任せているので、夫の大きな声が聞こえてくると「ああ、今年も始まったなあ」とキャンプがいよいよ近いことを実感する私です。

親子二人分の荷物

またキャンプに夫と息子が参加するので、3人家族の我が家は私がお留守番!ビーバークラスの時は息子が心配でたまりませんでしたが、親でもある夫が一緒にいることで、今では私の夏休みと言わんばかりに普段なかなかできないことを楽しむ貴重な時間となっています!

重すぎる荷物を抱えて出発!

キャンププログラム

ボーイスカウトのキャンププログラムは、年齢によって様々です。
一番小さいビーバークラスだと、虫取りやハイキング、寝袋畳み競争やクラフト作りなどがあり、学年が進むにつれ、自分たちでやりたいこと・食べたいものなどを考え、買い出しから行います。
ボーイ隊にもなると、荷物やごみを最小限にするために、食材を切ってから荷物の積み込みなどを行います。(下の写真は、春休みの登山キャンプの準備の様子です)

キャンプ場の近くに川や海があれば泳いだりもしますし、簡単なお弁当を作って朝から夕方まで登山することもあります。また、基本的には各隊が同じキャンプ場で過ごすので、小さい子供たちが将来こんなキャンプをするんだよと参考になるように、上の学年の隊のキャンプを見学に行ったりすることも。更に、夕飯をガールスカウトと一緒に作るなど、ちょっとした合コンみたいなこともあったりします(笑)

そして、最後の夜はみんな大集合しての「キャンプファイヤー」!!ここでは、各隊にスタンツという出し物をするので、歌や寸劇の準備などもプログラムの中に含まれます。

最後の夜はキャンプファイヤー

最後の夜、夕飯を食べ終えるといよいよキャンプファイヤーの時間です!大げさに言うと、スカウトのエンターテイメントを終結させたフェスのようなもの。歌はもちろん、寸劇やダンス、コントなど、それぞれが趣向を凝らした「スタンツ」という出し物を披露します。

キャンプファイヤーでは、司会役として「エールマスター(Yell Master)」という役割があります。キャンプファイヤーが盛り上がるか盛り上がらないか、エールマスターにかかっているといっても過言ではありません。

初めてスカウトのキャンプファイヤーに参加した時の衝撃と感動は忘れられず、あれは体験しないと人生損しているくらいのものです。正直、歌を歌ったり踊ったりするのは恥ずかしかったのですが、暗闇に炎の明かりだけが揺らめき、みんな火を囲んで輪になって一つになる、なんとも言葉では言い表せない高揚感がたまりません!

個人的には、ボーイスカウトのキャンプファイヤーが世界1楽しいと思います。

おまけ

楽しいキャンプも終わりが来るもの。そして残るのは、楽しい思い出とたくさんの洗濯物・・・。
我が家は二人分の洗濯物が一気に帰ってくるので、洗濯が済んでようやくキャンプが終わったなと感じます。全国のスカウトママさん、お疲れ様です!


次回は、いよいよ息子が初めて参加した日本ジャンボリーについてご紹介します。

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