2022年8月6・7日の日程を中心に、ボーイスカウト日本連盟の「第18回日本スカウトジャンボリー(18NSJ)」(以下日本ジャンボリー)が開催されました。
我が家は夫と息子がボーイスカウト。夫は指導者の立場で、息子はボーイ隊としてこの日本ジャンボリーに参加しました。私自身のスカウト活動は夫・息子の活動を妻・母としてお手伝いする程度ですが、20年近くボーイスカウトに接してきた中で、ボーイスカウトや今回の日本ジャンボリーについて思うことなどを備忘録として書き記していきます。
日本ジャンボリーとは
4年に1度のキャンプ大会
日本ジャンボリーは、4年に1度開催される国内最大規模を誇るボーイスカウトのキャンプ大会です。1956(昭和31)年に長野県軽井沢で第1回が開催されて以来、脈々とその歴史が引き継がれていて、いつか日本ジャンボリーに参加することがスカウトたちの夢であり目標となって日々の訓練に励んでいます。
長い歴史の中で、参加できる資格や人数が変化していますが、ここ最近は小学6年生から高校3年生までのボーイスカウト及びベンチャースカウトが主体となって参加しています。
受験生の夏休みに参加
4年に1度と決まっているので、息子が日本ジャンボリーに参加できるのは、今回の開催となった第18回日本スカウトジャンボリーが最初で最後になります。ラッキーな子は、小6で参加して4年後の高校2年生でも参加してといった具合でタイミングが合えば日本ジャンボリーに2回参加できたりしますが、そればっかりは運命と思って受け入れるしかありません。
しかも息子は中学3年生の夏休みという、受験生なら親として参加しようかどうしようか悩むところではありますが、我が家では親も息子も参加一択。1学期の部活の引退後は高校受験に向けて塾に入り、塾の夏期講習で夏休みのスケジュールはほぼ埋まってましたが、息子にとっては人生で1回限りの日本ジャンボリー。受験勉強の時間を減らしてでも色んな経験をして成長させてくれると確信していたので、事前に塾にも説明し、宿題などで休む分をカバーしてくれることになりました。
コロナ禍の日本ジャンボリー
分散型の日本ジャンボリー
これまでの日本ジャンボリーは、どこか一か所に全国から集まる形で開催されていましたが、コロナ禍ということもあり、今回は分散型の日本ジャンボリーとなりました。
開催時期も分散され、最も早い開催は東京で7月20日にスタートするキャンプで、最も遅い開催は8月25日~28日に開催する佐賀県連盟のキャンプ大会となりました。
また8月上旬の6・7日の週末にかけての開催が最も多くなり、息子のキャンプは九州・沖縄ブロックのサテライト会場となっている熊本県の県立あしきた青少年の家で開催され、8月4日~9日までの6日間行ってきました。
発熱のアクシデント
今回のキャンプはコロナ禍ということで、参加者は事前に厳しい健康チェックがありました。折しも日本では新型コロナウイルスの第7派の真っただ中。残念ながら、身内にコロナ陽性者が出て日本ジャンボリーに参加できない隊も多く、感染予防のため参加を断念する隊もありましたが、息子の隊は幸いにも初日から参加することができました。
しかし、3日目に1人が発熱。その子は保護者が迎えに来てすぐに自宅に帰ることになりましたが、その他の残った隊員は、発熱者がコロナでないことが確認できるまでは、自分たちのキャンプサイトから出られないという軟禁状態になりました。この時は夫もサポートとして同行していたんですが、万が一コロナと診断が出れば濃厚接触者としてすぐに全員帰らなければならず、かといって診断が降りるまでは何も活動ができず、この時ばかりはとても辛かったそうです。
ジャンボリー大集会
日本スカウトジャンボリーの催しの一環で、8月7日(日)東京都・大田区総合体育館で行われた「ジャンボリー大集会」。こちらはなんとYouTubeで生配信され、北海道・宮城・茨城・埼玉・静岡・愛知・岡山・熊本・沖縄の全国津々浦々のスカウトと繋ぎ各地のキャンプの様子や、また秋篠宮皇嗣同妃両殿下が御臨席されていたので両殿下ご挨拶の様子、他にもボーイスカウト・アンバサダーを務める芸人の宮川大輔さんからのメッセージなど盛りだくさんでした。
富士山頂からの生中継!
このYouTube配信の中で感動したのが、静岡県連盟のベンチャースカウト有志による富士山頂からの生中継です。
実は、静岡県連盟は新型コロナの影響で日本ジャンボリーの開催の一つである静岡県大会が中止となりましたが、どうしても富士山頂には登りたいと、このジャンボリー大集会の生配信に合わせて山頂から生中継できるように富士山に登ったんです!
もう、この原稿書いているだけで涙が出てきます・・・。そう、スカウトの素晴らしさは、どんなに苦しい状況になろうと、自分たちのできることをやる、絶対にあきらめない、そしてそれが実行できるように常日頃から準備を行い備えているんです。
この動画は現在も見ることができますので、1時間半という長い時間ですが是非見てください!
あとがき
5回に渡ってお届けしましたスカウトママの備忘録、いかがだったでしょうか?ボーイスカウトに少しでも興味を持っていただけたら幸いです。
こうして振り返ると、やっぱりボーイスカウトやってて良かったなと思います。部活や受験で活動できない時期もありますが、一度スカウトに誓いを立てたなら死ぬまで、そして死してもなおスカウト。仕事や育児で私も活動には長いこと参加できていませんが、子育てが落ち着いたらまた復帰できたらと思っています。