8月2日のワールドプレミアで発表された、ランドクルーザーブランドの2つのラインナップ。プラドど置き換わる『ランドクルーザー250』と、復活した『ランドクルーザー70』。
その魅力的なデザインとクオリティにより、話題沸騰中の2車種だが、関係者が固く口を閉ざしている”価格“。
asologyでは、年内、250に先行して発売される予定の『ランドクルーザー70』について価格予想してみたいと思う。
オーストラリアなど、国外では引き続き販売さていたものの、国内では約10年ぶりの販売となったランドクルーザー70は、それなりの進化を遂げているものの、基本的な仕様を変えていない継続販売という印象が強い。最大の違いは、パワートレインのリニューアルにある。
2.8リッター1GD-FTV型直列4気筒ディーゼルターボエンジンへと一新させ、204ps、最大トルクは500Nm出力する。トランスミッションは、6速AT。エクステリアは伝統の”ランクル70″を踏襲しつつ、ヘッドライトおよび、グリル、バンパーなどファサードをメインに変更することで、受けるイメージとしては刷新されている。
2014年の国内再販売では、”角目”だったヘッドライドがオーセンティックな70の丸目に戻ったのは、ファンにとっては喜ばしいことではないだろうか。
全幅1,870mm、全高1,920mm、全長はパンパー分延長されて4,890mm。ホイールベースは2,730mmとなっている。
改めて仕様を確認してみても、同時に発表されたランドクルーザー250とは非常に対照的なのがわかる。最新装備をまとい、車格がランドクルーザー300と同等となったランドクルーザー250に対し、ランドクルーザー70は、コンセプト通り”信頼”が最重要とされているため、過酷な環境下で壊れる可能性のある装備は極力排除し、堅牢性を突き詰めたものになっている。
それ故に、エンジンは同じでも価格は大きく変わることが予想できる。
今回、まず予想の材料とするのは、現在も販売されている「ランドクルーザープラド」。
こちらは、同じ1GDエンジンを搭載しているクリーンディーゼルのモデルは、4,330,000円~となっている。
そしてもう一台参考として挙げたいのは、「ハイエースバン」だ。こちらも4WDのディーゼル仕様は、同じ1GD-FTVを搭載しているが、こちらは3,364,700円となっている。
ランドクルーザー70は快適装備という点ではハイエースバンに劣るものの、Toyota Safety Senseを同じく搭載し、信頼性の高いラダーフレーム、4輪リジッドサスペンションを継続採用、前後デフロックを標準装備し、オフロード走破性を維持しながら、さらに新設計のリーフスプリングを採用するなど、堅牢で本格的なクロカンであるランドクルーザー70は、これ以上の価格と考えるのが当然である。
メディアによっては、400万程度の予想から500万円に近いなど開きがあるが、内装や快適装備と走行性能などをトータルで比較した場合、前述したランドクルーザープラドを超えるとは考えにくいのではないだろうか。
そうなると、3,364,700円~4,330,000円となるが、2014年モデルのランドクルーザー70はバンタイプが約360万円だったことを考えると、これよりは高額になることは間違いないだろう。
中央値あたりの400万前後となるのが妥当ではあるが、「少しでも求めやすい方がいい」という希望的観測であれば300万台後半であればファンにとっては嬉しい。
ただ、トヨタとしては、もちろん価格を抑えるためだけに、装備を安価にしているのではなく、「業務用途や過酷な環境での使用を主体とし、頼性・耐久性・悪路走破性というランドクルーザーの普遍的価値を継承するモデル」と位置づけている上での仕様。
ある意味、ランドクルーザーブランドを象徴するとも言える70を、安易に安売りするとも考えにくい。それを考慮すると、プラドの433万円を超えるという考えも過るが、今回は限定モデルではなくカタログモデルと言われているため、その分の若干のディスカウントも加味。
回りくどい考察になってしまったが、360万以上430万以下であるが、中央値よりも高額になると考え、2014年モデルより60万アップの、420万円あたりに落ち着くのではないかと予想する。※税込み