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【新しい京都土産】京都人以外にはきれいに聞こえるガクブルの「いけず文化」が、建前と本音・両方分かるステッカーになった!

京都文化と言えば、歴史的建築物や祭り・古典文学や食までさまざまありますが、言いづらいことを遠回しに伝える「いけず文化」もその一つです。

その「いけず文化」をお土産にした「裏がある京都人のいけずステッカー」が、11月3日文化の日に発売となり話題になっています。

ない株式会社

京都の「いけず文化」とは?

「いけず」とは関西で「意地が悪い」という意味で、京都人の言葉には裏があり強烈な嫌みが隠されているという、京都人以外にはガクブルな文化です。有名なエピソードに「京都のぶぶ漬け」がありますね。京都人の家にお邪魔して用が済んだら「ぶぶ漬け(お茶漬け)でもどうどす?」と言われることが。それを鵜呑みにしてぶぶ漬けを待っていてもいっこうに出てこず、これは「早く帰れ」という本音が隠されていて、バカ正直にぶぶ漬けが出てくるのを待っているお客さんを「空気の読めない無粋な人」と裏でディスっている、関西圏外の私でも知っているお話です。

京都人による「いけず座談会」で生まれた珠玉の「いけず」四選

ステッカー表面の「いけず」な言い回しは、9月に開催された「いけず座談会」で生まれたものを採用してあり、この座談会には11名の京都人が参加し、2時間で27個ものいけずな言い回しが生まれたそうです。

そのメンバーの一人であるWebメディア「Kyoto Love. Kyoto」 吉川哲史さんはこうコメントしています。

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個性的なメンバーがそろった座談会では、「いけず」にもこんなにバリエーションがあるんだと、感心するやら、あきれるやら…でした。京都の「いけず」には、たしかにイヤミな側面もありますが、相手を気づかって遠回しに表現することも(まあまあ)あります。これも、ある種の「おもてなし」の心の現れです。ステッカーを通じて、「いけず」は立派な京文化のひとつなんだとご理解いただけると嬉しいです。」

そしてその中から選ばれた「いけず」言葉がこちらの四つ。

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■トイレ編
おもて「うちのトイレ座りごごち悪おすかもしれまへんけど、よろしおしたらお使いやす。」
うら 「立ってすんなよ?(立って小便をしないでください)」

■玄関編
おもて「ようおこしやす。えらいよそいきのなりしはって琵琶湖でも行ってはったんどすか?」
うら 「汚れた格好で来やがって 鴨川で全部洗うてこい(汚い格好で家にあがらないでください)」

■食卓編
おもて「知っといやすか?蕎麦はズルズル美味しそうに食べてもよろしおすねん。」
うら 「クチャクチャうるさいねん(クチャクチャ音を立てて食べないでください)」

■ポスト編
おもて「小っちゃい郵便受けしかおへんですんまへん。おおきに、はばかりさん。」
うら 「しょーもないチラシいれんな 迷惑やねん。(不要なチラシを入れないでください)」

ここまでうらの本音が隠れているとは・・・。特に玄関編の「鴨川で全部洗うてこい」は商品化にあたり盛っていると思われますが、なかなか強烈ですね。

価格は800円と言うことで、京都市内の土産物屋さんにあるということです。息子が昨年京都に修学旅行に行きましたが、これがあったら買ってきて欲しかった!特に「トイレ編」!

モデルは京都の扇子屋・大西常商店 4代目女将 大西里枝さん

このステッカーで、表ははんなりとした京都美人、そして裏ではインパクト大の表情を披露しているのは、京都市下京区で続く扇子屋・大西常商店の4代目女将でありX(旧:Twitter)で幾度もバズ投稿を生み出す大西里枝さん。

精一杯表情筋を駆使しました」という大西里枝さんのX(旧:Twitter)には、ガクブルな後日談が投稿されていましたのでご紹介します。

義理のお母さまのお言葉に何と答えたのか気になりますね!

ちなみに、大西里枝さんが4代目女将をつとめる大西常商店にもあるそうですが、店頭には並んでおらず、合言葉「裏も表もお綺麗でんなあ」と伝えると無言で出てくるという裏メニュー仕様となっているそうです!勇気のある方は是非チャレンジしてみてください!

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