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【プチ卒母】15才で家を出たひとり息子の話⑤

2023年春、我が家のひとり息子が高校進学のため家を出ました。と言っても、自宅から車で1時間程度の夫・祖父母宅での下宿です。なので完全に子育てが終わった子離れの「卒母」ではなく、でも離れて住むことになったいわゆる「プチ卒母」状態です。

※卒母とは・・・文字通り、「母親」を「卒業すること」。進学や就職などで子どもの1人暮らしが始まって子育てが一段落したり、結婚などで法的にも扶養から外れるタイミングなどが多いようです。漫画家の西原理恵子さんが2017年に出版した、自身の“卒母宣言”となった『卒母のススメ』で話題になりました。

去年の今頃は想像していなかった「プチ卒母」。息子が家を出て数カ月が経ちましたが、思いもよらない悩みが出てきたりと、送り出した私たち両親もいまだに落ち着かない日々を過ごしています。そんな、3人家族の備忘録をお伝えします。

今回は、「再び緩み始めた生活」「彼女ができたお話」です。

※過去記事こちらから↓
【プチ卒母】15才で家を出たひとり息子の話①
【プチ卒母】15才で家を出たひとり息子の話②
【プチ卒母】15才で家を出たひとり息子の話③
【プチ卒母】15才で家を出たひとり息子の話④

再び緩み始めた生活

きっかけは文化祭や修学旅行

2学期に入ると様々な学校行事が目白押しで、なかなか忙しい日々でした。最も大きなイベントは「文化祭」と「修学旅行」。コロナ禍を経て、久しぶりに通常通りに開催できるイベントとなり、文化祭の準備や修学旅行に向けた買い物など、帰宅時間がまた次第に遅くなっていると祖父母からの情報がありました。不安を抱えつつも、しばらく様子を見ることに。

この文化祭にも「打ち上げ」がありました。前回の記事では体育祭の打ち上げについて触れましたが、何と今回は「自分が行けるように」と息子が幹事をすることに!21時の自分の門限に間に合うように、日程や終了時間、行きやすい場所や高校生に相応なお店などを一生懸命にリサーチし、焼肉食べ放題のお店で打ち上げをしたようです。ちゃんと門限に間に合うように帰ってきた息子。ちょっとは成長したなと思っていました。

文化祭が終わり、次は「修学旅行」。色々と準備物があり、放課後に友達を買い物に行くことが増え、部活以外で徐々に帰りが遅くなっていました。

サプライズで行った日に事件が!

修学旅行前にある事件が起きました。その日は部活がなく、修学旅行を前に髪を切りたいと、友達と一緒にカット屋さんへ行き晩ご飯も食べてくると祖父母に申告していた日でした。
息子の帰りが遅くなることを知ってはいましたが、修学旅行で使うスーツケースを届けるために、サプライズのつもりで夫と二人で実家に行くことに。門限の21時には帰るだろうと20時半くらいに家に到着し待っていたら、祖母の携帯にLINEが届きました。
「21時12分のバスに乗って帰ってきます」・・・

呆れた祖父母は、後の対応は私たち両親に任せると寝室へ。さて、帰ってきたらどんなふうに話をするか夫と話し合いました。まずは、感情的にならず(私たち二人共はらわた煮えくりかえってましたが)、息子の言い分を聞いてからそれを踏まえて話をすることに。私たちがどちらも声を荒げると、息子の逃げ場が無くなるので夫が中心になって話をすることになりました。

22時前、玄関のドアが開き息子が帰ってきました。「ただいま~」とちょっと上機嫌で部屋に入ってくると、思いがけず私たち両親が居たので、さすがにちょっとビックリしていました。
まずは、息子の言い分を聞くと「ご飯を食べた後にスタバに寄ろうってなって、そしたら門限に間に合うバスに乗り遅れて遅くなった」と言うことです。

ここからは夫の説教モードが最高潮に!「結局心配ばかりかけて、それならば実家から通うか別の下宿先を探せ!」とまた下宿解消の方向へ。一通り話し終わって確認したことは・・・

・息子はこのまま祖父母の家から高校に通いたい(住み心地もいいし楽だからだと思います)
・だったら、これ以上祖父母に精神的な負担をかけないよう、今後は生活態度を改めること
・門限に間に合うように、友達の誘いも断る努力をする
・ちょっと厳しすぎるかもしれないが、義務と責任を果たしてから自由を楽しむこと   です。

突然の「彼女が出来た」報告

気まずい空気を変えたかったのか突然の・・・

話が一通り終わったので、とりあえず息子をお風呂に入らせ、私たちもその日のうちに帰らなくてはならないのであまり長居はできないものの、風呂上がりの息子ともう少し話をしてから帰ることにしました。

修学旅行の話をしていたら、突然息子から「俺、彼女できた」と報告が!最近帰りが遅いのはきっと彼女でもできたんだと、祖父母は勘づいていたそうです。実は、私も部活のママ友からそれとなく息子に彼女ができそうな話は聞いていましたが、あまり詮索はしないようにしていました。

これまで、そういった浮いた話がゼロだったし、まさか息子本人から直接報告があるとは思っていなかったので、門限破りの怒りも吹っ飛ぶほどの息子からのサプライズ返しでした!
きっと、怒られて気まずい空気を変えたかったのか、息子としては最後の切り札を出した感じでしたねw。しかし何にせよ、親に彼女ができたことを親に報告できるのは健全な交際をしているってことなんだろうなと、親としては嬉しかったですね。

怒ったり喜んだり、本当に感情の振れ幅が激しい夜でした。


次回は、ある工夫で門限が守れるようになったお話をします。これは、祖母が発案したのですが、今まであんなに苦労していた門限問題が画期的に解決しました!お楽しみに。

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