EV車にワイヤレス充電ができる高速道路がインディアナ州でもうすぐ誕生

米国初の高速道路セグメント

かなり前に、道路からの無線給電のお話を書かせていただきましたが、ついにアメリカのインディアナ州で現実のものとなるようです。

電気自動車(EV)は航続距離や補給時間(給電時間)で、化石燃料を用いた車両に及びません。この点について「走行中に道路から充電する」という解決法が模索されておりついに誕生の運びとなりました。

今回の取り組みは、インディアナ州の総合大学・パデュー大学とインディアナ州交通局によるものです。パデュー大学の研究者が設計したワイヤレス充電システムは、コンクリートの下に送信コイルを取り付けた特別なレーンを敷設し、車両の下に取り付けた受信コイルに電力を送るというもの。

プロジェクトは2018年から進められており、2022年、エジプトで開催された国連環境会議COP27に参加したインディアナ州のエリック・ホルコム知事が「パデュー大学のエンジニアや技術者のおかげで、我々は世界初のワイヤレス充電用高速道路の実験台を開発しています」と語っていました。

まずはトラックから

大型トラックは州間交通の大部分を占めているため、米国の運輸部門にとって最大の温室効果ガス排出源の 1 つとなっています。これらのトラックは、注文された荷物から食料品まであらゆるものを常に輸送できるように、乗用車と比較してより多くの燃料を必要とすることから最初に取り組む対象車両となったそうです。

電気大型トラックが高速道路を使用して充電または充電状態を維持できれば、バッテリーのサイズが小さくなり、より多くの貨物を運ぶことができ、貨物輸送にEVを使用するコストが大幅に削減される可能性があります。トラック輸送は他の貨物輸送手段と比較して米国の国内総生産に最も貢献しているため、大型電気トラックのコストを下げることで、すべての車両クラスが共有する高速道路の電化への投資をさらに呼び込むことができる可能性があります。

日本ではEVの普及は今ひとつと言った感がありますが、このような道路が増えれば追い風となるのではないでしょうか?

 

 

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