国立遺伝学研究所 生命情報・DDBJセンターが10月22日に「データを窃取」と国際ハッカー集団に脅迫されたとHP上で発表しました。
事件が起こったのは2024年10月8日深夜、Xにて脅迫を受けたとのことです。
犯行声明を発表したのはCyberVolk(サイバーフォルク)と名乗る国際ハッカー集団です。DDBJのデータ5%を公開し、1万ドルを支払わなければ残りの95%も公開すると、X(旧Twitter)上で脅迫していましたが・・・。
しかし、肝心のデータはもともと誰でも無料でダウンロードできるもので「脅迫は無意味」(生命情報・DDBJセンター)。
そのため、脅迫後もサービスの提供は継続しています。ただ、新規に登録されたデータの反映は一部遅れが発生していましたが、現在は通常の運用が行われているようです。
DDBJセンターは「誰でもダウンロードできるデータであったとしても、サイバー脅迫は、科学と社会をつなぐ公共事業に対する脅威であり、この行為に対し、DDBJは断固として反対いたします。オープンサイエンスを掲げる学術機関に対する攻撃は、世界に対する攻撃でもあります。今後こうした行為を断固として許さない社会の構築にも尽力したいと考えています。」としています。
ハッカー集団からすれば、機密情報(データ)を手に入れて、大金(1万ドル 以外に安いような・・・)が手に入ると思ったのも束の間、ちょっと恥ずかしい結果となりました。
日本ではKADOKAWAグループの約254,000人分の個人情報、取引先との契約情報が漏洩したこともありました。今回は大事には至りませんでしたが、人ごとではありません。