古着市場がファストファッション市場の2倍の規模
アメリカで実施した調査では2030年には世界の古着市場はファストファッション市場の2倍の規模になると予想されています。では日本の市場はどうかというと古着のメッカである下北沢は現在、右も左も古着を扱うショップばかりに変貌を遂げています。
古着の需要が高まるのは構わないのですが、大学の研究で「古着は病原体の温床になっている可能性がある」と指摘されています。
※ページは自動日本語翻訳です。
https://theconversation.com/secondhand-clothes-can-be-swimming-in-germs-what-vintage-shoppers-need-to-know-242510
記事によると、
「皮膚は、何百万もの細菌、真菌、ウイルスで自然に覆われており、これらは総称して皮膚微生物叢と呼ばれています。つまり、私たちが着る衣服はすべて、これらの微生物と密接に接触することになります。
皮膚マイクロバイオームに定期的に生息する微生物の多くには、ブドウ球菌(ブドウ球菌感染症の原因となる)、連鎖球菌(連鎖球菌Aの原因となる)、カンジダ(カンジダ症の最も一般的な原因となる酵母の一種)などの真菌、ヒトパピローマウイルス(HPVの原因となる)などのウイルスが含まれます。
各人の皮膚微生物叢は、その人に独自に適応しています。ある人にとっては正常で無害なものでも、別の人にとっては病気の原因となる可能性があります。
古着の感染リスク
衣類は、多くの病原菌を運ぶことで知られています。つまり、販売前に衣類をクリーニングしなかった場合、元の衣類の持ち主の皮膚微生物叢の細菌が古着に残っている可能性があります。また、その衣類を最後に着用したときに感染した可能性のある感染症や病原菌が残っている可能性もあります。
研究により、衣類には多くの感染性病原体が潜んでいる可能性があることが判明しており、その中には黄色ブドウ球菌(皮膚や血液の感染症を引き起こす)、サルモネラ菌、大腸菌、ノロウイルス、ロタウイルスなどの細菌(発熱、嘔吐、下痢を引き起こす)、水虫や白癬を引き起こす真菌などが含まれている。
パキスタンの市場で売られていた古着を調査したところ、採取したサンプルの多くに枯草菌と黄色ブドウ球菌が含まれていることがわかった。これらの細菌は皮膚や血液の感染症を引き起こす可能性がある。また、皮膚感染症(皮膚炎や疥癬など)を引き起こす寄生虫も古着から発見されている。
皮膚の微生物は、汗に含まれるアミノ酸、毛包から放出される皮脂、皮膚細胞のタンパク質を食べて生きることができます。これらはすべて、私たちが衣服を着用するときに衣服に蓄積されます。
それだけでなく、研究によると、大腸菌、黄色ブドウ球菌、化膿連鎖球菌などの多くの病原菌は、室温で保管すると衣類の上で何ヶ月も生き延びることが分かっています。綿や混紡繊維の衣類についた細菌は最長90日間生きていました。しかし、ポリエステル生地では、これらの細菌は200日も生きていました。ほとんどの細菌種は、空気中の湿度が高いときの方が生地の中で生き延びやすかったです。これは、細菌の増殖を最小限に抑えるには、衣類を乾燥した環境で保管する必要があることを示唆しています。」
と書かれています。
どうすればいいの?
「新しく購入した古着は、60度前後のお湯と洗剤で洗うことをオススメします。これによって衣服の汚れがきれいになるだけでなく、細菌が取り除かれ、病原体が不活性化されます。冷水は衣服内の病原体を取り除くのにうまく機能しません。従って、高温での洗濯が不可能な場合は、洗濯消毒剤を使用して存在する細菌を殺します」と述べています。
また、最初に古着を洗う時は通常の洗濯物と分けて洗うことや、洗濯前に抗菌洗濯洗剤を入れた熱めのお湯に2~3時間浸しておくこと、熱風を使う回転式乾燥機やスチームアイロン処理をすることなども有効だそうです。
とにかく、買ってきてそのまま着用することだけは避けたほうが良さそうですね。