【バレーボール】キャプテンマークで臨んだ高校最後の試合(前編)

asologyで2022年7月~2023年6月にかけて掲載していた『【部活】コロナ禍に始まった息子のバレー部生活から引退まで(全4回)』。
※過去記事はこちら→【部活】コロナ禍に始まった息子のバレー部生活から引退まで①~④

最終回の結びでは、『高校1年生になった息子は男子バレー部に入り、高校総体インターハイの県予選に1年生として応援とサポートに臨みます。』とお伝えしていました。あれから2年が経ち高校3年生になり、つい先日息子は高校最後の公式戦を迎え引退しました。最後の1年間はキャプテンとして頼もしい姿を見せてくれた息子。そして母の私は保護者会長と、とても濃い時間を過ごしました。中学編の続編として、高校編をお届けします。

とにかく仲がいい男子バレー部

高校に入学してすぐに入部した男子バレー部は、先輩達がとても優しくて、顧問の先生も「こいつら気持ち悪いくらい仲がいい」と仰ってました。

また、息子と一緒に入部した同級生は半分以上が初心者で、ボールの扱い方からパスの仕方まで、先輩たちがマンツーマンで丁寧に教えてくれました。なぜ初心者の子たちが多かったのかというと、見学に来た時に先輩たちが優しそうで楽しそうだったから経験はないけど大丈夫だと思ってバレー部に入部したと口々に言っていました。

決して強くはないけれど、みんなバレーが大好きで、先輩や後輩が仲が良くて、息子は部活をしに学校に行っているといっても過言ではないくらい部活が楽しいと、毎日元気に登校していました。また、保護者会のママさん達もみんないい人たちで、練習試合や公式戦に応援に行っても私もとても居心地が良かったです。

それから、これは息子が中学の時から思っていたことなんですが、部員の仲が良すぎてスキンシップが多め!休憩時間とか結構体密着しているし、我が家に部員が泊りに来てくれた時もずっと密着していました。あんたたちカップルかと思うくらいw。前述した顧問の先生の「気持ち悪い」は、きっとここからきているのではないかと思われます。

スタメンになれなかったキャプテン

キャプテンになった日

息子の同級生は、最初は15人。最終的には9人までに減りましたが、そのうち中学でバレーを経験したのは3人。そう、ほとんどが初心者の学年でした。2年生6月の総体後に3年生が引退し新チームとなり、何と息子がキャプテンに!中学で経験者ということや他の部員のキャラクターからも何となくそうなるんじゃないかと思ってはいましたが、息子は1年生の時からキャプテンになりたいと言っていたので、親としても嬉しかったですね。

この部活では、総体が終わってすぐのタイミングで新チームについて顧問の先生がキャプテンを指名するんですが、キャプテンになった日、部活終わりの息子からすぐに電話があり「お母さん、保護者会長よろしくお願いします!」と息子はちょっと興奮していました。

そうなんです、キャプテンの保護者は自動的に保護者会長になる暗黙のルールがありまして、もれなく私もこの日から保護者会長を仰せつかりました!「キャプテンになれてよかったね!保護者会長任せろ!」と一緒に喜び、キャプテン&保護者会長の日々が始まりました。

初心者たちのポテンシャルが凄かった!

前述した通り、部員の半分以上(他の学年も)が高校からバレーを始めた初心者軍団。しかし、スタメンの半分以上はその初心者が占めるという、ポテンシャルの塊のようなビギナーが揃っていました!

顧問の先生自身が、中学・高校・大学と全国レベルでバレーに打ち込み、また指導者としてもこれまで赴任した高校を強豪協に育て上げた地元では結構有名な先生で、その指導もあってか、高校2年の新チームになってからの初心者たちの成長が凄かったです!

はじめは、ネット際のプレイで中学生でもしないようなタッチネットを繰り返し失点が多かった初心者たちも、最後はバンバン得点できるくらいまで成長し、本当に頼もしかったです。

でも、これは息子にも言えないことですが、親としてはやっぱりコートに立つ我が子を見たいもの。初心者の子たちが輝くほど、息子の活躍の場が減っていき、仕方のないことですが試合に応援に行くたびにちょっと寂しくはありました。

支えるタイプのキャプテン

息子の前の代のキャプテンはエースでもあり、自分のプレイでチームを引っ張っていくタイプでした。その反面息子は、皆を支えるタイプのキャプテンだったと思います。たとえコートには立てなくても、コートに一番近い場所から、誰よりも大きな声で呼びかけてました。

そんな息子は、ポジションも安定せず、本当はアタッカーとしてライトを目指していましたが、途中からリベロ(守備)になり、最後はピンチサーバー(試合中に交代でサーブを打つ選手)に。最後の試合まで1ヵ月となったある時、「最後の試合、アタッカーとしてスタメンになりたかったんじゃない?」と聞いてみました。すると、息子は「これでチームが勝てるなら、俺はどこでもいいし、試合に出られなくてもいい。」と言っていました。

今思い返すと、何と言う愚問を息子に聞いてしまったのかと親として恥ずかしくなります。バレーはボールを繋げる・支えるスポーツです。例えコートでボールに触れられなくても、息子はしっかりとキャプテンとしてチームを支えていました。


次回は、受験生として勉強との両立や、試合当日の様子などを後編でお伝えします。

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