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本当にフェイク…?“今一番キテるホラー”フェイクドキュメンタリーQ「テイク100」

パニックホラーやヒトコワ、ゾンビ映画などなど、ホラーにも様々なジャンルがありますが、ホラー好きの間で“今一番キテる”と言われているジャンルが「モキュメンタリーホラー」というもの。

モキュメンタリーホラーとは?

モキュメンタリーホラーとは、ドキュメンタリー風に制作されたホラー作品のことで、まるで現実に起きているかのような臨場感や恐怖を演出しているのが特徴です。
そんなモキュメンタリーホラーがYouTubeで観ることができるんです!

フェイクドキュメンタリーQ

それがこちら「フェイクドキュメンタリーQ」。
短編のモキュメンタリーホラー動画を公開しているチャンネルです。

公開されている動画の中で、私と同じホラー好きな友達からおすすめされたのが、「テイク100」という作品。今回はこの作品をご紹介しようと思います。

テイク100

ある資産家の蔵から発見された未公開の日本映画を取材しているという設定で始まります。その映画は、監督や出演者が誰なのか、どのような経緯で撮影されたのかも一切不明。
どうやら映画のワンシーンのようですが、明らかにおかしい点が1つ。それは何回も同じシーンを繰り返しているという点。そのテイク数はなんと100回にも及んでいます。

▼本編がこちら

和室にちゃぶ台を挟んで向かい合って座る男女。男性が立ち上がり去っていくところを、女性が引き留めようとなにか声をかけたあと、襖の奥にある“ナニカ”に視線を向けるという、たったこれだけのシーンが延々と繰り返されます。

ひたすら同じ映像が流れ続けるのに、不気味さを感じつつも少し退屈だな~なんて思っていたのも束の間、テイク43を超えたあたりから明らかな変化が起こり始めます。

障子の向こうに黒い人影が映っているんです…泣
しかもカチンコが鳴る前からいる。それなのに、何も見えていないのか出演者たちはそのまま撮影を続けていてめちゃくちゃ不気味。

さらに、テイク83に差し掛かろうとしたとき、女優さんが襖の奥にいる“ナニカ”に向けて拝んでいるシーンや、こちらに微笑みかけるシーンが差し込まれます。

そしてテイク83でとうとう黒い影が部屋に入ってきて、テイク87で布団の前まで出てきます。この黒い影、輪郭がぼやけていて人っぽいけど左右非対称で歪んでるようにも見えるので、何なのかよくわからずただただ気持ち悪い…。しかもこっちに向かってきてるじゃん、と思いきやその後のテイクからは姿を消します。

しかし、映像の照明が急に暗くなったり、歪んできたり、画質が荒くなったりと、大きな異変が起き始めます。そして最後は、女優さんの顔がびよーんと伸びるように歪みまくってテイク100で終了。

何のために撮影されたのか

この映画は何のために撮影されたのか、襖の奥に置いてあるのは何なのか、謎ばかりが残りますが、コメント欄を見ると、

動画の冒頭に「おもちゃ映画ミュージアム」の館長が説明する「ソーマトロープ」が伏線になっていて、100回のリテイクはお百度参り、願掛けのための行為。100回のリテイクに徐々に映像を重ねて、映像の中だけに存在する非現実的な光景を、現実世界に実現しようとしたのではないか。

テイク数が増えるにつれて画面が暗くなっていくのは、影のような存在がカメラの方に近づいてきていて、最終的に重なるくらいまで寄ってきているから?

現場にいた人たちは皆このフィルムに閉じ込められている。テイクを塗り直すことで映像と現実の境界が繋がった。制作者がいなくなったのでこの映画が世に出ることはなかった。

などなど、視聴者によって様々な考察が繰り広げられています。その考察によって、「このシーンはそういうこと…?!」と、本編に加えてさらなる恐怖を感じることができます。これこそがモキュメンタリーホラーの魅力の1つではないかなと思います。

また、驚かせてくる演出もないので、「ホラーってびっくりさせてくるから苦手…」という方でも比較的観やすいと思います。気になった方はぜひ観てみてください!

次回も「フェイクドキュメンタリーQ」の中からおすすめ回をご紹介します。

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