“モキュメンタリーホラー(ドキュメンタリー風に制作されたホラー作品)”動画を公開しているYouTubeチャンネル「フェイクドキュメンタリーQ」。ホラー好きな筆者が、このチャンネルのおすすめ回をご紹介していきます。
東北地方に存在した幻の儀式・来訪の記録映像-The Visit
今回ご紹介するのは、「東北地方に存在した幻の儀式・来訪の記録映像-The Visit」。
かつて冥界と交信する土着信仰が存在した東北地方の、とある村で語り継がれてきた儀式“レイホ(来訪)”。口外が禁じられていたこの儀式を、ある者が記録した希少映像が流れます。
動画を再生してすぐ流れるのは、中央に置かれた遺体らしきもの。映像も音声も酷く乱れていて、初っ端から強烈な不穏感が漂っています。

レイホと呼ばれる儀式は、急逝の場合に限り故人に面を着せ、喪主を中心に祈りをささげるという行為で、7日間にわたり行われる模様。ちなみにその儀式の正否は土地の精霊によって決められ、儀が叶わない場合は“来訪”したものにつれていかれてしまいます。
なんとも不気味な儀式ですが、その儀式を執り行う目的も「悪霊や怨霊を招き寄せ、ある対象を呪殺する」というヤバめの内容…。
映像は畳の部屋の中央に遺体が置かれているという画が終始続くのですが、だんだんとこの遺体に変化が現れます。
まず、2分43秒あたりで布団の位置がずれているんです。誰かが触れない限り布団がずれるなんてことありえないよな…と少しドキドキしながら見ていると、次は5分2秒あたりで遺体の体がビクンとえびぞりするように動きます。また、扉を開けているのか風が入って遺体の顔に被さっている布がめくれてしまいます。その後男性が入ってきてめくれた布を元の位置に戻し去っていくと、直後顔の布に黒いシミが出現!
そして7日経ったのか、男性が入ってくるなり遺体に向かって「時間だよ」「もう来るよ」と話しかけると、カメラを手に持ち布をめくりあげます。暗くて分かりづらいですが顔には面が着けられています。すると男性はいきなり慌てた様子でその場から逃げだそうとしますが、右も左も人影のようなものに囲まれており、急いで押し入れに隠れます。おそらく儀式は失敗してしまったのでしょうか。隙間からは人影のようなものが見えると同時にぼそぼそと話し声が聞こえます。
ついには怯える男性の目の前に現れて動画は終了します。

中央に置かれた遺体は体の大きさからしておそらく子供だと思うのですが、男性は子供の遺体を使っていったい何を誰を呪い殺そうとしたのでしょうか…。というか、なんで情報漏洩が禁じられている儀式を撮影するというリスクのありすぎることをやったのか。
謎は多いですが、この古いビデオテープのような画面の乱れ方や映像の質感、ノイズが終始気持ち悪くてドキドキしたし、ジャンプスケアのような急に驚かせてくる演出を用いていないのにここまで恐怖心を煽られるのは、フェイクドキュメンタリーQの中でもダントツだと思いました!
心臓バクバクになっちゃうこと間違いなしなので皆さんもぜひ観てみてください!