“モキュメンタリーホラー(ドキュメンタリー風に制作されたホラー作品)”動画を公開しているYouTubeチャンネル「フェイクドキュメンタリーQ」。ホラー好きな筆者が、このチャンネルのおすすめ回をご紹介していきます。
動画配信者が辿り着いた最悪の目的地-Bivouac
今回ご紹介するのは、「動画配信者が辿り着いた最悪の目的地-Bivouac」。
アウトドアを趣味とするkanaさんが、SNSの動画配信用に撮影した映像が流れます。
冒頭の川が流れる自然豊かな場所に「綺麗だなぁ」なんて思いながら呑気に観ていると、その後の展開に一気に脅かされました…。フェイクドキュメンタリーQに油断は禁物です。
kanaさんは宿泊予定の山小屋に向かう途中で道を間違えてしまい森の中を彷徨うことに。山小屋にはなかなか辿り着かず、日も暮れてだんだんと暗くなっていきます。森の中だから暗さ倍増です。そんな状況に焦ったkanaさんは森の中をどんどん進んでいきます。すると道が二手に分かれるのですが、この直後・・・
「こっち」という女性の声が…。
一瞬kanaさんの声?と思って巻き戻して聞いてみましたが、明らかにkanaさんではない別の誰かなんです。しかもこの声はkanaさんには聞こえていない様子。
その後も歩き続けますが、すっかり夜になってしまいそのまま森の中で野宿をすることに。
アウトドアに慣れているkanaさんはササッとテントを張り野営の準備を進めます。そしてダウンロードしていた音楽を聴きながら日の出を待つことにしたのですが、それも予定通りにはいきませんでした。
突然石が崩れるような音がしてテントの外へ出てみると、木の枝3本が三脚のように組み立てられており、側には沢山の石が。「なにこれ…」と気味悪がっていると、追い打ちをかけるように
「ここ」という声が…。

不気味に感じたkanaさんは、テントを片付けて朝まで夜の山を彷徨ったそうです。
導かれていた?
映像を見返すと、道が分かれたところで、kanaさんはアウトドアに慣れているはずなのに地図も案内の標識も一切見ずに進んでいくんです。倒木を乗り越えて崖っぷちの危険な道を歩いていたのも、アウトドア慣れしている人にしてはちょっと違和感のある行動です。もしかしたら「こっち」という声に呼ばれて無意識に進んでいたのかもしれません。
コメント欄には、
「足取りに迷いが全く感じない」
「導かれるかのようにピンク色の紐のようなものが地面に2箇所、テントの側に1つあった」
と書かれていて、最後の「ここ」という声とそういうポイントを照らし合わせて観てみると、明らかに“ナニカ”に導かれていたと思います。
そもそも森の中で夜を迎えることのほうが心霊よりも怖い…!撮影とはいえ暗い森の中にいるのは大変だっただろうなぁ。
また、「こっち」と聞こえたときに敢えてスルーし、終盤に不可解な音声が入っていたことを取り上げてリプライするという演出には、フェイクドキュメンタリーQの中でも異色の「心霊DVD」っぽさがありました。“おわかりいただけただろうか…”ってやつですね。

テントから出たあとの木の枝と積み上げられた石も、森の中×ホラーを扱った映画「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」を彷彿とさせる要素で、ゾワゾワ感が半端なかったです!
皆さんもぜひ観てみてください!