“モキュメンタリーホラー(ドキュメンタリー風に制作されたホラー作品)”動画を公開しているYouTubeチャンネル「フェイクドキュメンタリーQ」。ホラー好きな筆者が、このチャンネルのおすすめ回をご紹介していきます。
献花-Flower Offering-
今回ご紹介するのは「献花」。
とある番組の「最近身の回りで困ったこと、嫌だったことはありますか?」と街頭インタビューする映像が流れます。
日常生活や職場での出来事を答える街の人々。そんな中、Sさんという男性が「家の前に花束を置く人がいる」と答えます。取材陣は詳細を聞くために後日改めてSさんのもとへ取材に行くことに。
単身赴任でこの街に来たというSさん。借りているマンションへ行くと、Sさんの部屋の玄関には「ここに花を置かないでください。警察に通報します。」という張り紙が。
実際に置かれていた花束を見せてもらうと、それはお墓参りなどの供物として使用される「仏花」であることが発覚します。しかもその花束の束ねている部分には何かが一緒に巻き付いていて。。。
誰がなんのために?
花束と一緒に巻き付いていたのは子どもが3人写った写真。真ん中の子どもの顔だけ擦られたように消されていることもそうですが、誰なのか分からない子どもの写真が千切りされて、巻き付けられているこの状況自体が不気味すぎるんですよね。

今後も同じようなことが起きるかもしれないと、取材陣はSさんの玄関先に監視カメラを取り付け様子を見ることに。
しかし、カメラを警戒してか花が置かれることはなく、特に何も起きないまま取材は終了。
散りばめられた不穏な要素
フェイクドキュメンタリーQの見どころの一つが、“不信感を煽る要素”。今回も動画の随所に散りばめられています。
まず気になったのは、ドアに張られた張り紙に対する上階の住人の反応です。上から降りてきて張り紙が目に入ると、立ち止まって数秒眺めていきます。まるで初めて見るかのように。Sさんは“ずっと前から張ってます”みたいな感じでいますけど、もしかすると取材陣が来ることがわかったあとに張ったのかも…?
あとはSさんの部屋にものが全然ないところ。単身赴任ではあるものの、あまりにも少なすぎやしませんか?単身赴任して3ヶ月経っているならもう少し生活感が出そうですけど。めちゃくちゃミニマリストな人なのか…?
極めつけは、Sさんのもとに取材終了の報告をしに行った終盤のシーン。奥の部屋に明らかに人影が写っているんですよね。取材陣に向かって手を降っているときも背後にいます。
Sさんは誰かと一緒に暮らしているなんて話はしていませんでした。ということはその人影はいったいなんなのか、動画内では特に触れることはないままスルーされて終わります。
取材後、花が置かれることはありませんでしたが、Sさんはマンションを引っ越しています。理由は定かではないというのがまたゾワゾワきますね。
皆さんもぜひ観てみてください!