【フェイクドキュメンタリーQ】山中に放置された車。その中に残されたカメラが記録していた——男女の最期の声「プランC」

モキュメンタリーホラー(ドキュメンタリー風に制作されたホラー作品)”動画を公開しているYouTubeチャンネル「フェイクドキュメンタリーQ」。ホラー好きな筆者が、このチャンネルのおすすめ回をご紹介していきます。

今回ご紹介するのは、フェイクドキュメンタリーQ シーズン2で2本目にアップされた「プランC」。
まさかの“ほぼ音声のみ”で進行する異色のエピソードです。映像がほとんどないにも関わらず、背筋がぞわっとする恐怖に引き込まれました。

プランC

冒頭は真っ暗な映像から始まります。
表示されるテロップによれば、これは車内に置かれたビデオカメラの映像で、レンズカバーをつけたまま録画していたため、何も映っていないとのこと。運転手が一人で街中を走らせているだけなので「ただのドライブ?」と思っていると、やがて“誰か”と合流します。

合流したのは「しるし」「ふくろう」「ラムネ」の3人。会話の雰囲気から、一瞬ネット友達のようにも思えるのですが、実は彼らは共に自ら命を絶つことを目的に集まった、いわゆる“自殺志願者”でした。
3人と合流したあとは、コンビニで水を買ったり、他愛もない会話をしたりと、本当にこれから自ら命を絶とうとしているのか疑ってしまうほど落ち着いた様子が続きます。
しかし車は次第に森の奥へと進み、停車すると、彼らは淡々と“目張り”の準備を始めます。
音声がストップすると、画面には「2日後、近隣住民によって車が発見された」という事実と、実際の車の写真が映し出されます。

そして、カメラに録音された4人の最期の音声が流れます。

「気分を害す恐れがありますので、ご視聴には十分にお気をつけください」というテロップにドキドキしながらも、そのまま視聴を続けました・・・!
字幕ありで視聴すると、「袋から睡眠薬を漁る音」といった表記や、ふくろうさんが暑さで眠れずにいる様子、そして挿入されるイメージ映像から、彼らが恐らく“煉炭自殺”を試みようとしているのではないかと推察できます。
やがて4人は苦しそうな声をあげ始めるのですが、よく耳を澄ますと、その場にいるはずの4人だけの声ではありません。カーナビが突然誤作動して案内を始めたり、ラムネさんの叫び声が重なったりと、場の空気は一気に“異常”へと傾いていきます。
音声が途切れたあと、再び映し出されるのは発見時の車の写真。
車は内側から塞がれていてドアを開けた形跡はないし、煉炭コンロも見つからず、さらにナンバープレートが外されていたことや、カメラがバッグの中から発見されたことなど、状況には不可解な点ばかり。
極めつけは、4人が現在も行方不明だという事実です。
何のためにこの映像が撮影されたのか、その目的すら不明のままなのです。

なぜカメラを回していたのか

動画を観てまず引っかかったのが、「そもそも、なぜカメラを回していたのか?」という点です。
これから命を絶とうとしている状況で、わざわざ録画を始める理由が見当たりません。
“記録用”だとしても、映像として残さずレンズカバーをつけたまま、つまり、音声だけを記録していたというのも不可解です。
また、録画をしていたのは、おそらく運転手のホクトさん。
冒頭から車内のエンジン音や操作音を拾っていたことからそう推測できますが、彼が何のためにカメラを回したのか、その理由もまったく分からないままです。

目張りするシーン

次に気になったのが、停車後に4人が淡々と“準備”を始めるシーンです。
初見では特に違和感なく流してしまったのですが、コメント欄の「どうして外に出た?」という指摘を見て、ハッとしました。
本来、目張りをするなら 車内で完結する作業 のはずです。
にもかかわらず、彼らは一度外に出て作業をしている様子が音声から分かります。なぜそんな必要があったのでしょうか?
さらに、後に公開された発見時の車の写真には、目張りが施されていた痕跡は一切ないんですよね。
準備をしていたはずの“目張り”はどこへ消えたのか、この点も大きな謎です。

儀式に失敗した説

視聴者の中には以下の点からホクトが黒幕で、集団自殺に見せかけて何かの儀式をしようとしていたのでは?という声が上がっています。

  • 場所を決めた
  • 手慣れた手つきでガムテを貼っていた
  • 「寝たほうが楽ですよ」と過去に経験があったかのような発言をしていた
  • みんなが苦しむ中ひとり冷静だった

カメラを用意していたのも、もしかするとその“儀式”を記録するためだったのかもしれません。
ただ、その目的が何なのかは結局明かされず、音声だけを残している点も含め、謎は深まるばかりです。
そして最後の結末を思うと、彼らは儀式に失敗し、想定外の“何か”に巻き込まれてしまったのではないか、とも考えてしまいます。

最後に

「プランC」は、フェイクドキュメンタリーQの中でもちょっと異色な“音声中心”のエピソードです。
映像がほぼ真っ暗なのに、不思議と引き込まれてしまいました。

語が進んでいくのですが、聞けば聞くほど「あれ?なんか変じゃない?」と違和感が積み重なり、気づけば背中がゾワッ……。想像力を刺激される怖さがあります。
カメラを回していた理由や、目張りの謎、行方不明の4人など、考え出すとキリがないポイントも多く、視聴後もつい考察したくなる回でした。
映像が少ないのにしっかり怖い、Qならではの“音のホラー”。皆さんもぜひ観てみてください!

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