【プチ卒母|大学受験編】いよいよ迎えた本番――共通テスト・私大・そして前期試験へ|第6話

※過去記事はこちら

渋滞知らずのスタートと、静かな朝

いよいよ受験本番。ここまで積み重ねてきた時間が、一気に試される時期に入りました。

まず最初に迎えたのは、共通テスト。2026年は1月17・18日に開催されました。
当日の朝は、正直なところほとんど記憶がありません。それくらい、私自身も緊張していたのだと思います。

ただ一つ覚えているのは、「送り迎えがいらない」ということ。
自宅から会場までは自転車で行ける距離だったため、交通渋滞の心配もなく、本人一人で向かいました。これは本当にラッキーだったと、今でも思います。

親が関わらないことで、逆に落ち着いて送り出せた。
あの朝は、言葉よりも“距離感”が大事だったのかもしれません。

ファミレスでの自己採点と、見えないプレッシャー

試験が終わった後、息子はそのまま仲のいい友達とファミレスへ向かいました。
そこで自己採点をするという流れも、今の受験生らしいなと感じました。

正直、「イベントみたいに楽しんでるな」と思ったのも事実です。
でも後から考えると、それは違っていました。

ああでもしないと、一人では抱えきれないプレッシャーと不安。
仲間と一緒にいることで、なんとか気持ちを保っていたのだと思います。

見えている行動と、その裏にある本音は、まったく違う。
受験期の子どもを見ていて、何度も感じたことでした。

天国から地獄へ――たった10点の現実

そして自己採点の結果。
最初に出た点数は、合格ラインにギリギリ届いていました。

「いけるかもしれない」
そんな期待が、一気に広がりました。

ところが、落ち着いてもう一度見直すと――
10点ほど足りていない。

まさに、天国から地獄でした。

今年の共通テストは難化していたこともあり、単純に判断できない状況ではありました。
それでも、一度見えた「希望」が消える感覚は、想像以上に大きなものでした。

このとき私が感じたのは、「受験って本当に残酷だな」という思いでした。
努力してきた時間と、たった数点の差。その重みを突きつけられた瞬間でした。

そして同時に、「ここからどうするか」。
親として、覚悟を決めたタイミングでもありました。

私大受験――冷静さの裏にあった不安

その後に続いたのが、私立大学の受験です。
受験校は3校。結果は、合格2つ、不合格1つでした。

親子ともに、意外なほど冷静でした。
不合格だった大学はもともとチャレンジ校だったため、想定内という受け止め方でした。

それよりも大きかったのは、「共通テスト利用でマークミスがなかった」と確認できたこと。
これによって、息子自身は少し安心した様子でした。

ただ、その安心とは裏腹に、不安は確実に増えていきました。

本命の公立大学は、共通テスト後にランクを下げて受験することにしていました。
しかし、同じ判断をした受験生が多かったのでしょう。

結果として、前年の約2倍という異常な倍率に。

「安全にしたはずなのに、安全じゃない」
この現実は、受験の読みの難しさを強く印象づけるものでした。

前期試験前夜、それぞれの役割

そして迎えた、公立大学の前期試験。

受験地は県外。新幹線で移動し、2泊3日のスケジュールでした。
今回は私も同行し、完全に伴走者としての立場でした。

前日、息子はスタバで勉強。
私は、合格した場合に備えてアパートの内覧と仮契約へ。

同じ時間を過ごしていても、やっていることはまったく違う。
息子は“今”に集中し、私は“その先”を整える。

親子の役割が、はっきり分かれた瞬間でした。

そしてこの日、すべり止めとして受けていた大学の合格も判明。
「行く場所がある」という事実は、見えない安心感として確実に支えになっていたと思います。

手応えと不安、そして仲間の存在

試験直前まで、私は英作文のサポートをしていました。
ここまで来ても関われることがある――それは親として、最後の役割だったのかもしれません。

そして試験終了。

息子の表情は、明らかに暗いものでした。
大問を一つ、まるごと無回答だったとのこと。

言葉をかけることもできず、そのまま帰りの新幹線へ。

すると、まさかの出来事が起きます。
クラスメートと偶然同じ車両に乗り合わせたのです。

一緒に受験対策を頑張ってきた仲間。
その存在に、息子は一気に表情を緩めました。

あの時の笑顔は、「一人じゃない」という何よりの証だったのだと思います。


次回は、いよいよ迎えた運命の日「合格発表」についてお伝えします。

CCBot/2.0 (https://commoncrawl.org/faq/)  / 

関連記事

85 2
合格発表の日。あれほど張りつめていた受験生活が終わり、ようやく肩の荷が下りました。 でも、本当の意味で「プチ卒...
95 1
共通テストで揺れ、私大受験を経て、倍率急上昇の本命・公立大学前期試験へ。長かった受験生活も、いよいよ結果が出る日を迎えました。 合格発...
108 2
※過去記事はこちら 受験が目前に迫ると、親の不安は一気に大きくなります。「今のままで大丈夫?」「もっとできることがあるのでは?」 で...
103 1
※過去記事はこちら 第3話で書いた通り、受験の仕組みを理解したのは、すべり止めの私立大学出願直前でした。 大前提として、息子の第...