【フェイクドキュメンタリー TXQ FICTION】“唄うと死ぬ歌”の謎に迫る「魔法少女山田(2)」

テレビ東京で放送されたフェイクドキュメンタリーシリーズ番組「TXQ FICTION」。
本シリーズは、数々のモキュメンタリー作品を手がけてきた大森時生氏と、YouTubeホラー界で人気を集める「ゾゾゾ」や「フェイクドキュメンタリーQ」に関わる皆口大地氏がプロデューサーを務めています。

「イシナガキクエを探しています」「飯沼一家に謝罪します」に引き続き、2025年7月に第3弾として放送されたのが、「魔法少女山田」。
とある男性がラジオ番組で聴いた「唄うと死ぬ歌」という都市伝説の謎を追っていきます。

今回はそんな「魔法少女山田」第2話目のレビュー・考察を綴っていこうと思います。

▼本編はこちら。

善意という名の異常性

前回レビューした第1話目では、「唄うと死ぬ歌」の元ネタが、三田愛子さんという監督の自主制作映画「魔法少女おじさん」であることがわかりました。

その映画「魔法少女おじさん」は、元小学校教諭の山田正一郎さんに密着したドキュメンタリー映画のようです。
フリフリのドレスに身を包み、自らを「魔法少女」と称してネット配信で勉強を教える活動をしている山田さんは、かつていじめ問題に真摯に向き合おうとした結果、学校組織や保護者との間に摩擦が生じ、教壇を離れることになります。

彼はなぜあえて「魔法少女」の格好を選んだのか。それは、不登校になってしまった子や勉強についていけなくなった子どもたちに、「魔法の国から来た先生」として、少しでも楽しく学びの場を提供したいという切実な願いからでした。
授業を受けた子どもたちは「楽しかった」「いい先生だと思う」と好評でしたが、「魔法少女」の格好をした山田さんはかなり怪しげで、何も知らない人からしたら“変なおじさん”認定されること間違いなしです…。

山田さんは善意でやったことかもしれませんが、いじめっ子の家に押し入ったり、不登校になってしまった女の子の家に夜間家庭訪問を行ったりと、子どものことになると周りが見えなくなり、突拍子もない行動をしてしまうところは怖いですよね。良い人なのはわかりますが、努力の方向性が間違っていてなかなか良い結果にならないのが見ていて辛いです。

誰が“狂っている”のか?

怖さを感じるのは山田さんだけではありません。
このドキュメンタリー映画を撮っている、監督の三田さんにも少し違和感を感じます。

それが露骨に現れているのが、山田さんが教員採用試験に落ちた後。
憔悴しきった山田さんの家に乗り込み、辻褄が合わなくなっちゃうからと「カメラに向かって諦めるって言ってもらっていいですか?」と強要する場面は、分かりやすく山田さんをコンテンツとして消費していてとても嫌な感じがします。
「じゃあ配信とかつけちゃっていいですかね?」って言った後に手紙のシーンになるのも違和感を感じます。

感想

最初は魔法少女のコスプレをした変態おじさんじゃんと思って観ていたのですが、山田さんの過去や活動している理由を知ると、ちょっと変わってるけど普通に良い人そうなんですよね。良い人だから傷ついてほしくないなとまで思っちゃたんですけど、行動の突発さに恐怖を感じちゃいましたね。
監督の三田さんに関しては、何か裏がありそうな気もします。また、最後に流れる山田正一郎さん追悼上映会についても続きが気になります。

次回、第3話をレビュー・考察したいと思います。

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